処刑当日。気持ちの良いほどに空はとても気持ちのよい青空たった。

今日というこの日が、処刑じゃなかったら……普段と変わりない一日だったら…どんなに素晴らしい日なんだろう。


でもそんな私の気持ちとは裏腹に、ルキアの処刑へのカウントダウンへの階段は着々とのぼり進めていた。



蜂「…随分と集まりが悪いな……集まっているのは二・四・八番隊だけか…五・十・十二は仕方ないとしても他の連中や幸恵はどういうつもり……」


双極には数少ない隊長や副隊長がルキアの処刑を見届けに集まっていた。

しかし砕蜂は集まりの悪さとともに、幸恵すらも来ていなかったことに少々疑問を抱いていた。

するとそのとき、砕蜂の背後からは遅れてやってきた一人の隊長の姿があった。



ル「…………っ――――に……兄……様……」


白哉はいつもと変わらぬ表情でルキアの前に姿を現すと、一瞬だけ眼を合わせ、その後は静かに視線をそらすと、何も言わずに自分の配置場に立った。



ル「……っ………」



二人の間に流れていった風は、このときだけは普段感じるものとは違う冷たさに感じ、無情にもあたりを包み込んでいった。





山「朽木ルキア…何か…言い残しておくことはあるかの？」



ル「―――――はい…一つだけ」





＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊



その頃幸恵はダッシュで双極に近づいていっていた。



紅【…本当に悔いはないんだな？】


「しつこいよ紅覇…昨日も言ったでしょ？運命を変えられるなら何でもする……私はそのたに此処に来たんだから」



紅【…―だが「私は、誰からも笑顔を奪いたくないの…ただそれだけ」∑っ…………そうか」



「だからそのためにも紅覇が必要なの…私独りじゃ無理だから」




そして幸恵は一気に霊圧を上げると、スピードを速め、風を切りながら瞬歩で向かっていった。








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