44話 この枷を君だけに
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三「チッ…いつまでくだらん事をしてやがる
お前ら、さっさと宿にいくぞ」
ヘイ「なんやお宅ら、今日はこの町に泊まりますのん?」
三「だったらどうした」
ヘイ「奇遇やねv
今日はうちもこの町なんよ」
「「「「「……∪」」」」」
ヘイ「じゃ、また会えるん楽しみにしとくわ」
ーー特に…名無しはん
「…っ…?」
ヘイゼルはチラッと名無しを見て小さく微笑むと、「ほなまた」と言い残し、三蔵一行の前から姿を消した。
…何だったんだろう
なんか少し違和感を感じたような…∪
ヘイゼルに少し違和感を感じた名無しは身震いをすると、悟空に「いこうぜ!」と言われ、名無しもその場を後にした。
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その日の夜、夕食も終えてそれぞれが自由時間を過ごしているとき、名無しは夜風に当たる為に宿の外へと出てきていた。
悟浄達は夜も遅いからという事もあり心配をしていたが、八戒から「遠くには行かないでくださいね」と言われたため、その言いつけを守っていた。
「あぁ〜…風が気持ちいいv」
お酒を飲んだのと、お風呂上がりという事だったため、名無しの頰は薄らと紅潮していると、時折吹く夜風が彼女の体を包み込んだ。
「昼間はあんなに賑わっていたのに、夜になると凄くしずかだなぁ〜」
キョロキョロと辺りを見渡すと、昼間の賑わいは何処にも無く、ただ月明かりだけが静まり返った町を照らし出していた。
するとそのとき…
ヘイ「こんばんわ名無しはん」
「っ…!」
背後から突如声をかけられ、驚いた名無しは後ろを振り向くと、そこにはヘイゼルの姿があった。
「…ヘイゼル」
ヘイ「また会えるん思わんかったわ
……やっぱりうちと名無しはんは運命の赤い糸で結ばれてるんやろうね」
「っ!」(ゾクッ)
ヘイゼルは帽子の隙間から視線を向けると、名無しは彼の瞳に悪寒を感じた。
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