39話 選ぶのは奴じゃない
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「ハァッ…ハァ…はっ!」
やだ!
ーー三蔵…皆、助けて!!
何で、何で私が追われなきゃいけないの!?
紅「…名無し…どんなに逃げても無駄だ
さぁ、出てこいーー。」
***********
ーー今から10分ぐらい前
三蔵達が妖怪と戦っている頃、名無しはジープで彼等の帰りをいつものように待っていた。
雑魚妖怪を倒す事は日常茶飯事だった為、今回も直ぐに帰ってくるだろうと思っていたが、今日は時間がかかっているようだった。
特に何もする事がなかったので大人しくしていると、突然背後から声をかけられた。
紅「…名無し」
「こ、紅孩児…?
何で貴方が此処に…っ」
後ろを振り向くと、そこには牛魔王の息子出る紅孩児の姿があった。
いつもなら独角兕や八百鼡、李厘の姿がある筈なのだが、その日は紅孩児だけの姿しか見当たらなかった。
「今日は他の人と一緒じゃないんだね?」
紅「あぁ」
「三蔵達なら今ちょっと別の所に行ってるから、用があるなら出直した方がいいかもよ?」
紅「ーーいや、今回は三蔵じゃなく名無しに用があってきた」
「私にーー?」
「紅孩児が個人的に私に用があるなんて珍しい」と、思った名無しはジープから降り彼の元に歩み寄った。
「私に何の用なの?」
名無しは紅孩児の近くに行き首を傾げると、次の瞬間彼女の体は勢いよく紅孩児の腕に抱きしめられた。
”ギュっ”
「……ぇ…?
ーーーーっ!/////」
突然の事で思考が回らなかった名無しだったが、数秒して自分が紅孩児に抱きしめられている事に気づくと、一気に顔を赤くして彼の腕の中でもがいた。
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