39話 選ぶのは奴じゃない
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「三蔵一行だぁあ!!」
「経文をよこせぇ!!」
「奴等を殺せぇえ!!」
三櫻一行は今日も西に向かってジープを走らせていた。
一泊した宿を出発し、次の街に向かう為に山道を走っていると、いつもの様に大人数の妖怪達が経文を狙って襲いかかってきた。
”ガウンっ!”
”ガウンっ!”
三「ったく、毎度毎度鬱陶しい奴等だ」
”ザンッ”
”ザシュ!”
浄「モテるんなら綺麗なねぇちゃん達の方が大歓迎なんだけどねぇ」
”ドカッ!”
”バキッ!”
空「俺は食いモンにモテてぇ!」
”ドォンっ!”
八「人生モテ期は三回来るそうですよ。
もしかしたら僕達今がその時期なのかもしれませんね」
浄「マジかよ〜!
だったら最後の一回は名無しちゃんにがいいな」
三「フンッ、デケェ寝言だな
…それよりも名無しは大丈夫なんだろうな?」
八「大丈夫ですよ。
いつもの様にジープの所で待ってもらっていますから」
勢いよく4人に襲いかかってくる妖怪だったが、彼等を前にすると武器を振り下ろす前にやられてしまい、辺りには妖怪の断末魔が響き渡り、三蔵達の足下には先ほどまで生きていた妖怪達の肉片が落ちていた。
そして、三蔵一行には紅一点の名無しも一緒に旅をしていた。
名無しは慶雲院のときから三蔵と一緒に住んでおり、今回の旅も三蔵は反対したが、諦めの悪い名無しは意地でも付いていくと言って彼等に同行していた。
彼女も戦わせればそれなりに役に立つ存在なのだが、名無しの事を大切に思っている四人は、彼女をあまり危険な目にあわせない様にしていた。
その中でも三蔵は名無しの事をとても溺愛しており、「武器を使うのは自分の身に危険が迫ったときだけにしろ」と、言われてたため今回もジープに残らせていた。
しかし、彼等は知らなかった。
こうやって妖怪と戦っている今、名無しの身に危険が決まっている事をーー。
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