38話 Domination
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花楠…君はどんなに月日が経っても
僕の事を許してはくれないんでしょうね
何度も悲しい表情を浮かべ…。
何度も涙を流し…。
何度も僕の前から消えていく…。
「…ハァっ……僕はいったいどうしたら…」
夜空には雲の切れ間から美しく輝く月が暗闇を照らし、心地よい風が辺りを包み込んだ。
八戒はその風が自分の心を少しでも癒してくれるかと思っていたが、考えれば考える程、先ほど見た夢の中の花楠の表情や言葉を思い出していた。
「なら我が忘れさせてあげましょう」
「っ!!……誰です!!」
次の瞬間八戒の背後から声が聞こえバッと後ろを振り向くと、そこには不敵な笑みを浮かべ、口に点棒を咥えた清一色の姿があった。
八「…ぁ……貴方は…!」
清「ククク…久しいですね猪悟能」
八「ち…清一色…なぜ貴方が此処に!!」
清「何故?…そうですねぇ。
ただ壊してみたかった…からですかねぇ」
八「壊す?」
清「そう、壊すんですよ
貴方自身を…私の手で」
八「っ!!?」
清一色はニヤッと笑みを浮かべると、素早い動きで八戒の目の前まで移動すると、その早さに反応出来なかった八戒は驚きの表情を浮かべた。
なんとかして、彼から距離を取ろうとしたしたが、清一色の方が早く、八戒はあっという間に地面に叩き付けられた。
八「グっ……がぁ!」
清「おやおや、猪悟能
貴方、暫くあわない間に随分と弱くなりましたねぇ
あ、弱いのは元からでしたか。
貴方は何一つ護れてはいない…愛するものも仲間も……ずっと貴方は弱いまま…。
貴方はこれからもずっと…苦しみ、踠き、後悔をしていくんですよ」
八「っ!」
誰も護れない
僕は!
僕は!!
【さよなら…悟能】
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