38話 Domination
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八「花楠!!」
”ガバっ!”
「八戒!……大丈夫?
…なんだか魘されていたみたいだけど…」
ある日の夜、三蔵一行は次の街に向かう途中で野宿をする事になったが、その日は運良く山小屋を見つける事ができ、5人はその中で一夜を過ごす事になった。
部屋は二部屋だったので、一部屋を名無しと八戒の二人が使っていた。
しかし、その日の夜は八戒がとても魘されており、名無しは心配した表情を浮かべると、彼の元に駆け寄った。
八「す…すみません…起こしてしまって」
「ううん。
私の事は気にしないで…はい、タオル」
八「…有り難う…ございます」
八戒は額にびっしょりと汗をかいていたので、名無しはタオルを渡すと、小さく溜め息を付きながら汗を拭き取り、八戒はさっき見た夢の事を考えていた。
「八戒、本当に大丈夫?
顔色悪いけど…」
八「……名無し」
名無しは八戒のベッドに腰をかけ、頬に手をそっと添えると、彼は頬に触れているその手と自分の手を重ねた。
【今の貴方に必要なのは私じゃないわ】
…花楠……僕はーー。
「…八戒?」
八「いえ、大丈夫ですよ。
心配かけてすみません。」
八戒は優しい笑みを浮かべると、彼女を心配させない様にした。
八「ただ、夢見が悪かっただけですから安心してください」
「それなら良いんだけど…」
八「少し頭を冷やしてきますよ。
このままじゃまた魘されてしまうかもしれませんからね」
八戒はベッドから起き上がると、壁にかけてあった服に手を伸ばした。
「今から外に行くの!?
真っ暗だし、妖怪が出たら危ないよ!」
八「クスっ、そんなに遠くへは行きませんよ。
ただちょっと夜風に当たってくるだけです
少ししたら戻ってきますから」
いつものようにニッコリと笑う八戒をみて、名無しは心配を抱きつつも「気をつけてね」といって彼を送り出すと、八戒は静かに小屋を出て行った。
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