34話 まるで烏のように
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初めはヘイゼルも名無しのことを妹としていろいろ面倒を見てきた。
しかし、お互い成長するに連れてヘイゼルは大人の女性へと変わって行く名無しのことを一人の女性として意識する様になっていた。
昔は兄の後ろをチョコチョコと付いてくる幼かった名無しも、女性らしい顔立ちや体つきに変わり、時々見せる女性らしい表情に、ヘイゼルの中にある男の欲望が渦を巻きだしていた。
「お兄ちゃん、お風呂入ってきたら?
体だって冷えてるし」
ヘイ「ぇ…あ…そやね。
ほな入ってくるわ」
ヘイゼルはソファから立ち上がり、フラフラの足取りで浴室へと向かった。
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ヘイゼルは壁に保たれかかり、彼女の顔を思い浮かべ大きくため息をつき、濡れきった衣類を脱ぎ捨てた。
温かなお湯がシャワーの吹き出し口から飛び出し、冷えていた彼の体を徐々に暖めていった。
あかん!
名無しはうちの大事な妹や!
……そう…妹…なんや
分かってる……血は繋がってへん…
……でも
名無しが側にいたら歯止めがきかへん
直ぐにでも抱きたいと思ってしまう
嫌われても良い
兄としか見られてなくても良い
うちは…それでも
…名無しのことを
”コンコン”
ヘイ「Σっ!」
「お兄ちゃん?大丈夫?」
突然浴室の扉がノックされ、ヘイゼルは一瞬体をビクつかせた。
名無しはいつもと様子の違うヘイゼルを心配して扉越しに声をかけると、ヘイゼルも少し焦った様にして返事をした。
ヘイ「えっ…あ、あぁ、大丈夫や」
「本当に?何だか様子がおかしい感じがしたから」
あかん…!
今名無しの声を聞いてしまったら
ヘイ「う、うちの事は気にせんでええよ!」
「でも…やっぱり飲み過ぎて気分悪いんじゃ」
…自分でも……
「お兄ちゃん?」
…抑えられへんのや
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