32話 俺中の嫉妬心
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「で?用件は?」
用件……俺の用件は名無しと一緒にいたいだけ。
あいつ等とじゃなく俺の側で……俺の隣で……俺の近くで
三「暫く膝枕でもしてくれないか?」
「膝枕?
…三蔵がそんな事言うなんて珍しいね?
まるで悟浄みたい」
”ズキンッ”
三「うるせぇ#
クソ河童と一緒にすんじゃねぇ」
名無しの口から他の野郎の名前が出てくる事も、俺はイライラしてしまう。
現に胸が痛ぇ…。
でも名無しは俺がこんな風に思っている事なんてしらねぇ。
俺は名無しの手を引いてベッドに座らせると、法衣を腰の所まで脱ぎアンダー姿になった。
名無しの太ももは思った以上に柔らかく、クソ河童じゃあるまいしと思いつつも、その寝心地の良さに普段イライラしている気持ちは睡魔とともに消えていた。
今だけは俺のもの
誰にも邪魔はさせねぇ
ゆっくりと撫でる指と俺の髪が絡み合うと、流れる様に髪は名無しの指の間をすり抜けて行くのが分かった。
そして夢を見た。
二人っきりの空間で名無しは俺に抱きつき、誰の名前を言う訳でもなく、ただ俺の事を見て、俺の名前を呼んで抱きついてきた。
夢だと分かっていてもその温もりはとてもリアルで、これが現実だったらと思うと、その願望と共に俺は更に名無しに対しての感情が増していった。
【三蔵…大好き/////】
……っ!
名無し……俺もお前の事が
俺の為に優しく微笑む名無しに、俺の心はドキドキしていた。
夢なら覚めないでくれ
消えるな!
彼女に触れようとしたその時、俺は現実世界へ引き戻されてしまった。
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