31話 悪魔の見せた本性
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真剣な眼差しで見つめてくる悟浄に対して、ミサは一瞬グラスを持つ手が止まってしまった。
しかし、その反応が予想以上に面白かったのか、悟浄はクスッと小さく笑うと「冗談だよんv」と言ってミサをからかった。
「本当はイタリアから。
仕事で暫くイタリアにいたんだけど、今度はこっちでの仕事になったから4日前に日本に来たんだ」
「そっか、私もその時までは春休みだったから、悟浄さんが引っ越してきたのは知らなくて当然か」
「ねぇミサちゃん?これも何かの縁だし、これからも悟浄さんと仲良くしてくれたら嬉しいなv」
「え、あ、…はい/////」
悟浄はミサに向かって軽くウィンクすると、その格好良さに彼女自身も顔を紅く染めた。
その日を境に、ミサと悟浄は度々会う事が多くなった。
学校帰りには必ず悟浄が迎えに来ては、そのまま近くの喫茶店に入りおしゃべりをして帰る。
ミサ自身もはじめは只のナンパ野郎なんだろうと思っていたが、悟浄の気さくな性格と明るさで彼女も段々と打ち解け、はたから見れば恋人同士と思えるぐらいだった。
悟浄と仲良くなって3週間が過ぎたある日、ミサは普段夜は出歩かないのだが、今日は真里亞の家でテスト勉強をしていたため帰りが夜の10時を回っていた。
「今日は疲れたなぁ~∪
帰ったらお風呂に入って寝よ∪」
暗い中、街頭だけがミサの変える方向を照らし、夜という静けさが彼女を包み込んだ。
「はぁ~こんなに暗くなると流石に怖いな∪」
「キャァー!!!」
「Σっ!!?」
そしてミサは公園に差し掛かると、遠くの方から女性の悲鳴が聞こえ、何事かと思ったミサは声の聞こえてきた方に足を進めた。
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