30話 バカとハサミは使いよう
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「じゃあ私買い出しにいってくるね!
夕方までには戻ってくるから」
八「すみません。本当なら悟浄とか悟空にでも頼むんですが今出かけてしまって。
雨さへ降ってなければ三蔵と一緒に行かせたんですけど」
「ううん♪
私もちょっと買っておかないといけないおのがあったから、大丈夫だよ。
それに三蔵は雨が苦手だからね…あ、じゃあ行ってきまーす」
八「いってらっしゃい。
気をつけてくださいね」
その日天気は生憎の雨だった。
外に出れば雨が地面を濡らし、道の至る所に大きな水たまりが出来ており、ゆうゆうは傘を広げ一歩屋根の下から出ると、ザァザァと降りつける水が一気に傘を濡らしていった。
「今日中には止みそうにないかも。
さっさと終わらせて宿に戻ろう」
ゆうゆうは書かれたメモを確認して、市場の方へと足を運ばせた。
晴れていれば市場の方も人々の活気で満ちあふれている筈だが、今日は客足もまばらで少し寂しさもあった。
「えっと…缶詰類は買った…タバコ買った…果物もいくつか買った………あ!」
買い物した中身を確認している最中、袋の中からリンゴが一個転げ落ちてしまった。
傘を肩と耳元ではさんで空いた手で拾おうとしたそのとき、一つの手がその落ちたリンゴを拾い上げた。
「すみません!ありがとうござ……Σゲッ∪!」
拾ってくれた相手ににっこりと微笑みかけ、お礼を言おうとしたそのとき、ゆうゆうの表情は可愛らしい笑みから一変して、思いっきり引きつった表情へと変わった。
雀「礼など必要ない。
ゆうゆうが困っている時はいつでも俺様が助けて……ってオイ!!無視するんじゃない!!」
ゆうゆうは目の前に現れた雀呂から、リンゴを受け取る事無くその場から離れようとしたが、雀呂がそれを許さなかった。
「なに?私忙しいんだけど…っていうか近づくな触るなしゃべるな見るな…そして永遠に消えろ」
雀「Σえっ!!?なにもそこまで言わなくても良いだろ!!」
いや、負けるな俺様!!
ゆうゆうはただ俺様にあって恥ずかしがってるだけなんだ!
本心は絶対俺様と一緒にいたいと思っているはず!!
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