1話 天使の檻
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「・・・・っ・・此処は?」
三蔵一行の紅一点である名無しは何時もと見慣れない部屋にいた。
其処はとても薄暗く、窓も無いので今が一体何時なのかも分からず、ただ有るのはテーブルとベッドだけといったシンプルすぎる部屋だった。
名無しは両手がベッドの鉄格子に縛り付けられ、
起き上がろうにも起き上がれずにいた。
「眼ぇ覚めはったん?」
突然声がしてきたので首だけを動かしてその人物を確認した。
「・・・ヘイゼル」
「覚えとってくれたん?嬉しいわぁ」
ヘイゼルは被っていた帽子を取りテーブルの上においた。
「何であんたが此処にいるの?・・・っていうかこの紐解いてくれない?」
名無しは妖怪を無差別で殺していくヘイゼルのことが正直好きではなかった。
出来ることなら一刻も早く逃げ出したいのだがそれすらも出来なかった。
「名無しはんを逃がすわけにはいきまへんのや」
「それってどういう・・・・」
「名無しはんはこれからもずっと・・・うちのモンや」
ヘイゼルの言葉にすら恐怖を覚えた名無しは逃げたい気持ちでいっぱいだった。
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