21話 欲望の果て
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「ハァッ…ハァッ…」
どうしてこうなったの?
なんで皆が
三蔵や悟空や悟浄は大丈夫なの!?
お願い無事でいて
名無しはさっきまでいた小屋から逃げると外は未だに雨が降りしきり、明かりも無い暗闇を必死に走っていた。
しかし名無しの着ている服は雨を十分に含み、体にまとわりついた服の所為で、思うように事ができず、その上体も冷えていき彼女の体力を徐々に奪っていった。
「ハァッ…ハァッ……此処までくれば…大丈夫だよね?」
名無しは息を整えるために一旦休憩した。
どうしたら八戒を元に戻せる?
妖力制御装置だって壊れてしまった。
三蔵や悟空や悟浄もやられた……
私はどうしたら……
八「名無し…何処にいるんです?」
「っ!!!」
彼女が途方に暮れているときだった。
遠くもなく近くもない距離から悪八戒の声が聞こえてきた。
気配すら感じず突然の事に驚いた名無しは見つからないように必死に気配を消して再びその場から走り出した。
しかし次の瞬間
“パキッ!”
しまった!!
足下にあった枝に気づかず踏んでしまった。
八「クスゥ…そこにいたんですね……さぁ僕と一緒に戻りましょう」
“ゾクッ!”
背筋に悪寒を感じた名無しは表情をこわばらせると、既に体力に限界が近づいてる体を動かし、その場から逃げ出した。
八「いつまで僕から逃げる気なんです?」
「ハァッ…ハァッ…」
なんでこんな事に……
昨日まではあんなに優しい八戒だったのに
三蔵も悟空も悟浄もやられちゃった…後は私だけ
【逃げろぉ!!!!!】
っ……!……なんで私逃げてるんだろう
私だって三蔵一行なのに
皆と戦いたい気持ちは一緒のはず
私だって……戦う!
名無しは先ほどまで走っていた足を止めると、それに気づいた八戒も名無しから数メートルのところでその足を止めた。
八「もう追いかけっこは終わりですか?」
「……そう……もう追いかけっこは終わり……逃げても意味ないから……三蔵達は必死に戦った…私だって同じ三蔵一行だもん。だから戦う!!」
八「そうですか。じゃあ僕を楽しませてください」
名無しは自分の武器である弓矢を構えると、刃先を八戒に狙いを定めた。
八「行きますよ」
先手は八戒が動きだた。
しかし思った以上の早さだった為、矢を打ってサラリとかわされてしまい、何本かまとめて打った矢はかすめる事無く無惨にも木に刺さってしまった。
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どうしてこうなったの?
なんで皆が
三蔵や悟空や悟浄は大丈夫なの!?
お願い無事でいて
名無しはさっきまでいた小屋から逃げると外は未だに雨が降りしきり、明かりも無い暗闇を必死に走っていた。
しかし名無しの着ている服は雨を十分に含み、体にまとわりついた服の所為で、思うように事ができず、その上体も冷えていき彼女の体力を徐々に奪っていった。
「ハァッ…ハァッ……此処までくれば…大丈夫だよね?」
名無しは息を整えるために一旦休憩した。
どうしたら八戒を元に戻せる?
妖力制御装置だって壊れてしまった。
三蔵や悟空や悟浄もやられた……
私はどうしたら……
八「名無し…何処にいるんです?」
「っ!!!」
彼女が途方に暮れているときだった。
遠くもなく近くもない距離から悪八戒の声が聞こえてきた。
気配すら感じず突然の事に驚いた名無しは見つからないように必死に気配を消して再びその場から走り出した。
しかし次の瞬間
“パキッ!”
しまった!!
足下にあった枝に気づかず踏んでしまった。
八「クスゥ…そこにいたんですね……さぁ僕と一緒に戻りましょう」
“ゾクッ!”
背筋に悪寒を感じた名無しは表情をこわばらせると、既に体力に限界が近づいてる体を動かし、その場から逃げ出した。
八「いつまで僕から逃げる気なんです?」
「ハァッ…ハァッ…」
なんでこんな事に……
昨日まではあんなに優しい八戒だったのに
三蔵も悟空も悟浄もやられちゃった…後は私だけ
【逃げろぉ!!!!!】
っ……!……なんで私逃げてるんだろう
私だって三蔵一行なのに
皆と戦いたい気持ちは一緒のはず
私だって……戦う!
名無しは先ほどまで走っていた足を止めると、それに気づいた八戒も名無しから数メートルのところでその足を止めた。
八「もう追いかけっこは終わりですか?」
「……そう……もう追いかけっこは終わり……逃げても意味ないから……三蔵達は必死に戦った…私だって同じ三蔵一行だもん。だから戦う!!」
八「そうですか。じゃあ僕を楽しませてください」
名無しは自分の武器である弓矢を構えると、刃先を八戒に狙いを定めた。
八「行きますよ」
先手は八戒が動きだた。
しかし思った以上の早さだった為、矢を打ってサラリとかわされてしまい、何本かまとめて打った矢はかすめる事無く無惨にも木に刺さってしまった。
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