20話 月からの天使
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その日は雨が降っていた…。
三蔵一行を探していたのだが視界も悪く、なんだか目の前がクラクラしていた。
数時間雨に打たれたせいか、柄にもなく熱があるようだった。
雀「っ………この俺様がこんな所でくたばるとは」
覚束(おぼつか)ない足取りで、フラフラと歩いていたが、抜かるんでいた地面に足をすくわれ力なく倒れると俺様はそのまま意識を失った。
***********
雀「……っ……ん」
何時間意識を失っていたのだろうか、重たい瞼をゆっくりと上げ、真っ先に視界に入ってきたのは眩しい光と、さっきまで感じなかった暖かい温もりだった。
雀「俺様は………死んだ…のか?……ここは……天…国?」
ボーっとす頭でいろいろ考えたが、未だにダルさが残る体では何も考えることが出来ず、変わりに頭上から聞きなれない声が聞こえた。
「残念だったわねここが天国じゃなくて」
雀「っ!?」
突然の声に驚き視線をそちらに向けると、視界の先には見知らぬ女が立っていた。
「勝手なことだったらごめんなさい。帰宅途中で貴方が倒れていたから私の家まで運ばせてもらったわ。凄い熱だったから放っておけなくて(苦笑)」
雀「……俺様の事が怖くないのか?」
「え?なんで?」
雀「何でって……俺様は…妖怪なんだぞ?」
「あ~そういうことね(苦笑)……怖くなんかないわ。妖怪であろうと人間であろうと、私にはそんなの関係ないから。それに私の昔の彼も妖怪だったの…――あ、そういえば自己紹介がまだだったわね♪私は春」
不思議な女だった。
春という女とは俺様が妖怪だというのに怯えもせず、警戒心のかけらも見られなかった。
だから俺様も………
つい答えてしまった。
雀「…………雀呂だ」
.
三蔵一行を探していたのだが視界も悪く、なんだか目の前がクラクラしていた。
数時間雨に打たれたせいか、柄にもなく熱があるようだった。
雀「っ………この俺様がこんな所でくたばるとは」
覚束(おぼつか)ない足取りで、フラフラと歩いていたが、抜かるんでいた地面に足をすくわれ力なく倒れると俺様はそのまま意識を失った。
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雀「……っ……ん」
何時間意識を失っていたのだろうか、重たい瞼をゆっくりと上げ、真っ先に視界に入ってきたのは眩しい光と、さっきまで感じなかった暖かい温もりだった。
雀「俺様は………死んだ…のか?……ここは……天…国?」
ボーっとす頭でいろいろ考えたが、未だにダルさが残る体では何も考えることが出来ず、変わりに頭上から聞きなれない声が聞こえた。
「残念だったわねここが天国じゃなくて」
雀「っ!?」
突然の声に驚き視線をそちらに向けると、視界の先には見知らぬ女が立っていた。
「勝手なことだったらごめんなさい。帰宅途中で貴方が倒れていたから私の家まで運ばせてもらったわ。凄い熱だったから放っておけなくて(苦笑)」
雀「……俺様の事が怖くないのか?」
「え?なんで?」
雀「何でって……俺様は…妖怪なんだぞ?」
「あ~そういうことね(苦笑)……怖くなんかないわ。妖怪であろうと人間であろうと、私にはそんなの関係ないから。それに私の昔の彼も妖怪だったの…――あ、そういえば自己紹介がまだだったわね♪私は春」
不思議な女だった。
春という女とは俺様が妖怪だというのに怯えもせず、警戒心のかけらも見られなかった。
だから俺様も………
つい答えてしまった。
雀「…………雀呂だ」
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