第19話 君といつまでも
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昴流は三蔵の頭を撫でながらクスッと微笑んだ。
そして先ほどまで太陽は頭上のはるか上にあったのに、気がつけば山の向こうに沈もうとしていた。
「時間経つの早いな……知らない間に一日が終わっていく……」
三「だから今を懸命に生きるんだろ?……何もしないでボーっとしてるのも良いが、生きた証が欲しいなら何かを懸命に得ることだ」
三蔵は横になっていた体を起こし、後ろから昴流の小さな体を抱きしめた。
「三蔵は何かを得たりしたの?」
三「……あぁ」
「何を?」
三「お前だ……俺は昴流を手に入れた。
そして昴流と過ごしてる「今の時間」で俺は生きてると、愛されてると実感してる………それだけだ」
昴流は首だけを後ろに向け三蔵の顔を見た。
とても綺麗だった……夕日に染まる金糸は今まで見たことないぐらいにキラキラと宝石のように輝いていた。
そして、はっきりと浮かび上がった三蔵の表情はいつもみたいな無愛想だけど、このときだけはとても柔らかい表情に見えた。
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