16話 この愛を君に
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子浄「……俺も…生きていたいと思っていいのかな?」
「悟浄?」
子浄「母さんは…僕の事嫌いだけど…
僕なんかいなくなってしまえば、母さんはもっと幸せになってくれると思うけど……
僕はもっと生きていたい……名無し姉ちゃんが言った様に……
俺も空を見上げて、身体で風を受けて、生きているんだと実感したい……」
「……思って良いんだよ
…生きてる証を実感しないでいつ実感すんのよ
…よし悟浄!!
私が膝枕してやる♪頭のせなv」
子浄「えぇぇ!?/////
なっ…なんで!?/////」
「いいから!
思い立ったら即行動!!
早くしなよ♪」
名無しは寝ていた体を起こすと無理やり悟浄の自分の膝枕に寝かせると鼻歌を歌いながら優しく悟浄の頭を撫でた。
子浄「っ~~~////」
何でだろう……何だか安心する…//////
…どうしよう…ドキドキが治まらない……
俺…俺…姉ちゃんのこと……///////
それから数時間がたちだいぶ日が傾き始めた頃、名無しは気持ちよく眠っている仔悟浄を起こすのは可愛そうだと思い、背負って三蔵達のいる宿まで帰った。
夕食は八戒が作っていたのでその間に名無しは子悟浄を部屋のベッドまで寝かせに行った。
可愛い顔してるな
大人の悟浄だったらありえない光景だよね
悟浄も子供のときってあったんだね
………早く元に戻るといいね……悟浄
名無しは寝ている子悟浄の頭を優しく撫でた。
その姿はまるで愛しい我が子を見守っている母のような姿でもあった。
「んっ……いつの間に戻ってきたんだろ……」
暫くして目を覚ました子悟浄は目を擦りながら身体を起こした。
外はすでに暗くなっており、時計を見ると10時になっていた。
結構寝てたんだなι
そういえば…名無し姉ちゃんは?
………あ…――
彼女の姿を探した仔悟浄は隣で添い寝をするように眠っている名無しの姿を見た。
……//////この気持ち…なんだろう……
あぁそうか………俺、姉ちゃんのこと好きなんだ。
まるで母さんの様だった……
…こんな俺でも優しくしてくれたことが凄く嬉しかった。
……名無し………大好きだ。
悟浄は顔を紅くしながら隣で眠っている彼女の額に軽く唇を落とした。
それでも起きなかった名無しを微笑むように笑った悟浄は再び眠りに突いた。
俺…生きてみる
……空を見つめ、風を感じ、音を聞いて、生きている証を掴んでみせるよ
……だからそのときまで……俺だけの母さんでいて。
***********
「んっ……あ…さ?」
翌朝いつものように目を覚ました名無しは起き上がろうとしたが体が動かず起きることが出来なかった。
眠たい目を擦りながらよくよく見てみると、目の前には子供の悟浄ではなく大人の悟浄が名無しを抱きしめて眠っていた。
元に戻ることが出来たんだね
おかえりなさい悟浄。
これからは貴方の心の空いた隙間は、私が生めていってあげる………だから…もう淋しい顔しないでね。
もっともっと私や皆を頼ってよ。
END