14話 我慢の限界
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……っ…――どうして貴方はこんなにも僕に嫉妬ばかりさせるのです?
僕だけを見て……
僕だけに笑って……
僕だけの貴方でいて……
僕だけの……
気が付くと八戒は名無しを三蔵の部屋から連れ出し、八戒の部屋で名無しを押し倒していた。
゛ドサッ”
「きゃっ!」
ベッドに押し倒され、その反動でベッドのスプリングが弾いた。
「どうしたの?……八戒?」
八「こんな僕は軽蔑しますか?」
「……っえ?」
八「こんなにも名無しの側にいたいと思う僕を……
狂おしいほどに貴方を独り占めしたいと思う僕を……
こんなにも…貴方の笑顔を僕のものにしたいと思ってる僕を……
…――名無しは軽蔑しますか?」
押さえつける彼女を見下ろしながら、八戒はとても切なそうは顔をしていた。
いつもそんな表情を見せない彼に、名無しは心のどこかでいつのまにか八戒を好きになっていたのかもしれない。
そして名無しはそっと八戒の頬に触れた。
「なんで軽蔑するの?」
八「え…――」
「それだけ私のことを思っていてくれてるんでしょ?
それが貴方の気持ちなら私は軽蔑なんてしないよ」
八「名無し……僕は三蔵や悟浄にずっと嫉妬をしてきました
……こんな自分が格好悪いと思っていても、好きな女性に対して嫉妬心を隠すことなんてできなかったんです。
……そしてとうとう貴方の首についている跡を見て我慢の限界になったんです……
…すみません……私情で貴方に乱暴なことをして」
そして八戒はゆっくりと身体を起こすと「頭を冷やしてきます」と言い残し、部屋を出て行こうとした。
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