56話 必要としていたのは…俺の方だった。
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浄「Σどわぁぁあああ!!
てめぇクソ坊主!!#
急に何しやがる!?当たったらどうすんだよ!?##」
「チッ、しぶといゴキブリが」
浄「あぁん?##」
「ごめんなさい悟浄さん!∪
もう!三蔵さん急に銃なんて撃ったら危ないっていつも言ってるじゃないですか!」
三「心配はいらん
俺はゴキブリしか狙ってねぇからな」
「悟浄さんにも撃っちゃ駄目です!∪」
三「…チッ
そろそろ帰るぞ
俺も暇じゃねぇんだ」
帰ったら仕事はあるが、そんな事よりも俺は一刻も早くここから出て名無しと二人っきりになりたかった。
「あ、ごめんなさい∪
じゃあ悟浄さん本借りていきますね!
お茶もありがとうございました♪」
浄「また来いよ名無しちゃんv」
俺はアイツに笑顔で手を振っている名無しの手を握りしめ足早に寺院に帰った。
浄「はぁ〜…名無しちゃんも大変だな∪
ーーでもまさか三蔵が名無しちゃんを好きだなんてなぁ〜
暫くからかい甲斐があるな♪」
**********
寺院に戻ってきたから俺は残っていた書類を片付けていた。
机の上にはいつ終わるかわからねぇぐらいの束で積み上げられており、「こんなの期日までに終わるのか?」と少しイラついたが、そんな事を思った所で終わるわけがないのは分かりきっていた。
名無しに少し資料の整理を手伝ってもらおうと思っていたが、悟空が名無しを見つけるなり独占しやがった。
八戒から借りた本を一緒に読むからと、俺の部屋にさっさと連れて行きやがって#
あのチビ猿##
”コンコン”
三「誰だ?」
八「失礼しますね三蔵」
扉に目を向ける事無く俺は書類に筆を走らせていると、八戒が俺の前に茶を置いてきた。
八「疲れているでしょうから少し休憩でもしたらどうですか?」
三「フンッ…それは嫌味か?
この紙切れの山を見てよくそんな事が言えるもんだな」
八「手伝って差し上げたいのは山々ですが、この書類って三蔵の直筆サインじゃないと意味ないみたいですからね
そういえば三蔵今日は一日そうやって眉間にシワを寄せて不機嫌でいる気なんですか?」
三「あぁん?…何の事だ」
八「知らないとでも?」
三「だから何の事だ#
言いたい事があるならさっさと言え##」
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