55話 ハリセンかスリッパ……それとも
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また次の日ーー
この日は昨日に引き続き朝からずっと雨が降っていた。
ここ最近まとまった雨は降っていなかったので、窓から外を眺めると空は黒く、大粒の雨が地面を打ち付けると同時に時折雷が鳴り響いていた。
八「今日はけっこう降っていますね」
「昨日無理して出て行かなくてよかったね
今日次の町に着いているかなんて分からなかったもん」
八「ここを出たら後は山を2つほど越えなくてはいけませんからね
野宿は確実でしたよ」
名無しと八戒は珈琲を飲みながら、先ほど二人で作ったクッキーを食べていると、今日も悟空と悟浄の喧嘩が勃発した。
空「Σあぁ悟浄!!
何で俺のクッキー食べてるんだよ!?」
浄「はぁ!?
此処にあったのは俺のだろーが!
テメェは今喰ってんじゃねぇか!」
空「それは後から食べるようで取っておいたんだぞ!!」
浄「あったらあった分だけ喰おうとしてんじゃねぇよ!
この全身胃袋大食い猿!!#」
空「何だと!!
この河童巻き!!」
二人の喧嘩がいつものようにヒートアップしていこうとしたその時、悟浄と悟空は今までに感じた事の無い殺気を背後から感じたため咄嗟に錫杖と如意棒をかまえると、勢いよく重たい鉄の塊が落ちてきた。
”ガンっ!!”
浄・空「「Σどわぁあああ!!」」
三「チッ…外したか」
浄「テメェとうとう狂ったか三蔵!!#
殺す気か!?##」
空「ま、マジで死ぬかと思った∪」
三「フンッ、テメェらは殺しても死なんだろうが」
「こ、今回のツッコミアイテムって…もう凶器になってるんだけど……∪
これって何なの?∪」
八「これはミートハンマーといって、お肉を食べやすくするために叩いて繊維を切断することを用途とする調理器具ですよ」
三「これは八戒の定案だ」
浄「テメェ八戒!!
俺達を肉の塊にする気か!?##」
空「お、俺八戒にも殺されるとこだった∪」
八「やだなぁ、人聞きの悪い事言わないでくださいよ
河童の肉だなんて煮ても焼いても食べれないじゃないですか」
八戒は爽やかな表情を浮かべながら笑っていた。
「昨日三蔵に耳打ちをしていたのってこの事だったんだね∪」
八「今回はどうでしたか三蔵」
三「まぁ、悪くはねぇな
…………暫くこれを使ってみるか?」
浄・空「「絶対駄目!!!∪」」
八「駄目ですか?
それなら修行者が座禅の最中に肩を叩かれる警策(きょうさく)とかはどうですか?
あれならいい音しますよ♪」
三「持ち運びに不便そうだな」
「あ、ならハエ叩き棒とかは?」
三「…それも良さそうだな」
八「他にも布団たたき棒や孫の手なども使いやすそうですねv」
浄・空【三人ともスゲェ〜楽しんでる∪】
この話しは1日中繰り広げられていたそうな…
END