55話 ハリセンかスリッパ……それとも
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次の日ーー。
この日は午後から大雨が降るとの事で、三蔵一行は無理に出発をせず、今日まではこの町に滞在する事にした。
皆はそれぞれ思い思いの時間を過ごしており、八戒と名無しは読書をし、三蔵は名無しの隣で新聞を読みながらお茶を啜っていた。
そんな中、またしてもあの二人の喧嘩が勃発した。
空「あぁ!!悟浄それ俺が大事に取っておいた桃饅だぞ!?
何勝手に喰ってんだよ!!#」
浄「はぁ〜?饅頭ごときにギャーギャーうるせぇんだよチビ猿」
空「チビっていうなクソ河童!#」
浄「はっ、それしか言うことねぇのかよ
ボキャブラリーが足りねぇなぁ〜」
空「変態触覚ゴキブリエロ河童」
浄「あぁん!?##
てめぇその言葉どっから覚えてきやがった!##」
”パコーーン!!”
「ギャーギャーうるせぇんだよ!!#
ちったぁ静かに出来ねぇのか!!#」
「あれ?今日はスリッパに変えたんだ?」
三「あぁ、トイレにいい感じの堅さのスリッパがあったからな」
浄「てめぇ!トイレのスリッパで俺達の頭を叩くんじゃねぇよ!!#」
三「ゴキブリには丁度いいじゃねぇか」
八「いや〜今の”パコーーン”って音いい感じでしたね」
「スリッパもなかなか良いのかもしれないねv
素人じゃあんな気持ちのいい音は出ないよ」
三「悪くはないがハリセンと違って音のデカさがもの足りんな」
八「それでしたらピコピコハンマーとかはどうですか?」
三「あれは前に試した事がある」
「駄目だったの?」
三「あれは相手に与えるダメージが低すぎるから駄目だ」
「じゃあ丸めた新聞紙とか」
名無しの発案に三蔵は一瞬考え込むと、悟浄にチラッと視線を送った。
三「………ゴキブリには丁度いいかもな」
浄「Σゴキブリ扱いしてんじゃねぇよ!#」
八「それならこれならどうです?」
八戒は三蔵の耳元で囁くと、それを聞いた三蔵は「ほぅ」っと一言残して自室へと帰っていった。
「…八戒、三蔵に何を言ったの?」
八「クスっ、明日になれば分かりますよ♪」
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