53話 夢から覚めれば
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「…そうだねぇ〜。
お父さんって感じかな?
で、八戒がお母さんで悟浄がお兄さん、悟空が弟v」
三「はぁ?#
俺にあんなデケェガキなんていねぇよ#
つーかアイツらが家族だなんて願い下げだな」
「そんな事わかってるよ
ただそう感じただけ
…ま、それは冗談として、私にとって三蔵は一緒に居て当たり前って感じの存在かな」
三「何だそりゃ」
「居たら居たでそれは何とも思わないんだけど、居なかったら……ん〜……なんだか胸にぽっかりと穴が開いてしまうような感じ…。
”寂しい”とはまた違った感じなのかな
私がいつも三蔵の側に居るのは胸にぽっかり穴が開かないようにするためなんだと思う
八戒達じゃ満たされそうにないもの」
三「……そうか」
八戒や悟浄や悟空とは…また違った存在で…。
ましてや家族とも友人とも違う…
そんな俺の存在…。
そう思った瞬間、俺は名無しの体を抱き寄せていた。
「っ!?
……えっと……さ、三蔵?/////
一体どうしたの?/////」
名無しから見た俺は…
特別なのだと……。
そう思っても良いのだろうか?
三「…名無し」
「ん?」
三「名無しは俺の事好きか?」
「Σえっ!/////…な、なななな…何で急に/////」
三「なァ……俺の事”好き”って言ってみろ」
突然の事に驚いた名無しは顔を真っ赤にし、視線を逸らそうとしたから、俺は名無しの顔をガッチリと固定して俺を見るように目を合わせた。
三「…ほら、早く」
「〜〜〜/////
す……き…」
まどろっこしいやり方かもしれねぇ…
…でも
俺の気持ちがアイツに届くなら
そんなやり方も…自分の思いを伝える手段の一つなんだ。
夢の中でお前は何度も俺に問いかけてきた。
【私に何か言う事があるんじゃない?】
ーー今なら自分の口でちゃんと言える
三「…フッ……あぁ…俺もーー。
……俺も好きだ」
END