50話 彼氏<猫
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
八「ん〜…そう言われましても動物の世話って結構大変なんですよ?
可愛いや可哀想という理由だけじゃ飼えないんですから。
動物を飼うという事は全ての事にちゃんと責任を持たないといけないという事なんです。
生きてるという事はいずれ来る死にもちゃんと向き合わなくてはいけない…。
それはちゃんと分かっていますか?」
「……いずれ来る…死」
名無しは腕の中に抱いている子猫に視線を落とした。
「……うん
私はちゃんと向き合うよ
この子のこれからも、いずれ来る死にも…。
責任もってちゃんと向き合うよ」
八「…そうですか。
さて…このままじゃ貴方達風邪引いちゃいますよ
早くお風呂に入って体を暖めてきてください」
「え……それって」
浄「ま、そう言うこったな♪」
八「新しい寝床も作らないといけませんね」
「〜〜〜っ!
八戒!悟浄ありがとー!♪」
家で飼う事の許可をもらうと、名無しは大喜びではしゃいだ。
そして、このままだと風邪引くからと言う事で子猫と名無しはお風呂へ向かった。
八「それにしても悟浄は良かったんですか?」
浄「んぁ?何がよ」
八「名無しさんの事ですから絶対悟浄なんかより子猫を優先にしちゃいますよ?」
浄「はぁ?もしかして俺が猫相手に嫉妬するとでも思ってんのか?∪」
八「おや、違うんですか?」
浄「だって相手は猫だぜ?
それに名無しちゃんはいつだって俺の事を考えてくれてるから、俺が淋しいって思う前に猫の方が淋しいって思うんじゃねぇか?♪」
八「それはどうでしょうかね?
僕が名無しさんなら悟浄なんかを相手にしないで子猫を優先にしちゃいますけど」
浄「テメェと名無しちゃんを一緒にすんじゃねぇよ」
八「これは見物ですね」
八戒はクスクスと笑いながら空き箱の中に暖かなバスタオルを敷き詰め、子猫用のベッドを作っていった。
そして30分ぐらい時間が経ち、出来上がった頃にはタイミングよく名無しも浴室から出てきたので、3人と1匹は夕食を食べる事にした。
テーブルの上に並べられた料理はとても美味しそうな香りを漂わせており、その日のメニューは名無しの大好きなマカロニグラタンだった。
子猫には暖かなミルクを与えると、可愛い鳴き声を発しながら勢いよく舐めていった。
浄「そういや猫の名前は決まったのか?」
「うん♪
お風呂に入ってる時に決めたのv」
八「そうでしたか。
で、何にしたんですか?」
「ゴジョーだよv」
八・浄「「…え?∪」」
名無しはニコニコしながら子猫を抱きかかえ彼等に名前を教えると、それを聞いた二人は一瞬言葉を詰まらせてしまった。
.