49話 右と左は恋敵
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「うわぁあ~ん!!…怖かったよぉ!!」
浄「悪ぃ名無しちゃんを1人にさせちまって∪」
三「すまん……大丈夫だったか?」
「ヒクッ…ぅう……大丈夫…だった!
でも悟浄も三蔵もいなくて…凄く不安だったんだから」
泣きじゃくる名無しに三蔵はその大きな手で彼女の頭をそっと撫でると、落ち着きを取り戻すまで小さな体をギュッと抱きしめた。
「二人ともどこ行ってたの?」
浄「あぁ~…実は名無しちゃんにこれをプレゼントしようと思ってさ」
そう言って悟浄は胸のポケットから小さな四角い箱を取り出した。
彼の手にはピンクのリボンでラッピングされた小箱が乗っており、名無しは頭に「?」マークを浮かべて首を傾げると、悟浄はその箱をそっと開いた。
浄「悟浄さんから大好きな名無しちゃんにプレゼントv
ーー受け取ってくれる?」
「これ私に?」
箱の中には薄いピンクの天然石で小さくハートの形に削られたネックレスが光っていた。
三「フン…所詮カッパだな」
浄「んぁあ!?
んだとぉ!#」
三蔵は鼻で笑うと、今度は三蔵が懐から何かを取り出した。
そして名無しの左手を掴むと、その薬指に小さなアメシストの石が装飾されたゴールドのリングがつけられた。
三「これは俺からだ
俺の目と髪の色だ……。
どんな時でも俺は名無しの側にいる」
浄「名無しちゃん…俺はどんな時でも本気だし、名無しちゃんのことすげぇ愛している
このクソ坊主さへいなけりゃ、まだ良いんだけどよ」
三「それはこっちの台詞だ。
名無し…これからも俺が守ってやる。
もう泣かさねぇし、不安にもさせねぇよ
だからお前は俺たちの太陽でいてくれ」
「っ……三蔵達の”太陽”……私が…?」
浄「あぁ、俺たちには名無しちゃんと言う名の太陽が必要だからな」
私には勿体ない言葉だ…
二人にそんな風に思われてたなんて…
「ありがとう。
三蔵、悟浄!
私、大切にするから……このプレゼントも、二人の思いも/////
ーー私も三蔵と悟浄の事大好きだよ////」
名無しは照れながらニコッと笑みを浮かべると、それにつられ三蔵達も小さく微笑んだ。
浄「さ~て、そろそろ帰るか!
悟空もそろそろ腹を空かせてると思うしな」
三「そうか、ならカッパだけ先に帰ってろ。
俺は名無しともう少し散歩して帰る」
「あぁあ!!
何抜け駆けしてんだくそ坊主!!#
だったら俺も!」
三「うるせぇ!#
カッパはさっさと帰りやがれ!#」
「クスっ、じゃあ三人で散歩しよう♪」
私の右と左には常に彼らがいる。
これからも守ってくれる二人がいてくれるなら
私も…二人の太陽でありたい
END