49話 右と左は恋敵
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美男2人に美女1人のグループは歩いているだけでとても目立ち、周りからの視線はとても痛いものがあった。
「ねぇねぇ!さっきの人達見た!?/////」
「うん、かっこ良かったわよね!?////」
「あの子可愛い!」
「すげぇいい女じゃん/////」
町を歩いているだけで金髪と赤髪の長身の二人は周りの人達を一瞬にして釘付けにし、名無し自身カッコイイ二人と一緒にいて少しだけ優越感に浸っていた。
「三蔵も悟浄もカッコイイから皆から見られているよ?」
三「フンッ、他の奴に興味はねぇよ」
浄「俺は名無しちゃんだけが見てくれてたらそれで良いしv
お、着いた着いた
ってすげぇなここの露店は」
「うわぁ~!
すごい!!」
露店が沢山出店している場所までやってくると、名無しはその賑わいに目をキラキラさせて興奮していた。
露店には女性好みのアクセサリーや雑貨等の商品が並んでおり、名無しはお店に出ている商品に目を奪われていた。
「あ、このピアス可愛い♪
このブレスレットもオシャレだなぁ~v」
日頃旅をしているせいもあり、名無しはアクセサリーを身につける事すらなかった。
三「これが欲しいのか?」
「え?」
三「欲しいなら買ってやるぞ」
「ううん!
私は見ているだけで十分だから♪
それに旅の途中で無くしてもいけないし」
浄「でもオシャレぐらいしても罰はあたんねぇだろ?」
「本当に大丈夫だから!
ありがとう二人とも!
それに無駄遣いは良くないわ。
あ、私向こうのお店も見てくるね」
名無しはニッコリと笑って三蔵達に断ると、今度は数店舗先にあったお店を見に向かった。
「いらっしゃい!
お姉ちゃん美人だねぇ!
いい品入ってるよ!」
「うわぁ~!これ凄く綺麗ですね!♪」
売り場にはいろんな色のクリスタルのネックレスやリングが売られていた。
「このクリスタルは天然石から作られてるんだよ!
お守りにもなるよ♪」
「へ~…紫やオレンジ、赤と緑もあるんだ?
ねぇ三蔵、悟浄!
これ綺麗だね♪」
名無しは皆のイメージカラーにピッタリな天然石を持って、それを見せるようにして後を振り向くと、そこにはいるはずの三蔵達の姿はなかった。
「あ、あれ?
三蔵?…悟浄?」
キョロキョロと辺りを見渡したが、周りには地元の客や、子供達が行交っているだけだった。
さっきまで一緒だったのに二人ともどこに行っちゃったんだろう?
名無しは露店から離れると、もしかしたら近くにいるかもしれないと思い、近くを探してみる事にした。
「三蔵ぉー!悟浄ぉー!」
小柄な名無しは回りの人達をかき分け、二人の名前を叫びながら探し出した。
「二人ともどこに行っちゃったんだろう∪」
宿に戻れば帰ってくるかな?
…いや、もしかしたら三蔵達も私の事探してくれてるのかも!
とりあえず見つけやすい場所に移動した方が良いよね!
人通りの激しい所では、三蔵達に見つけてもらえないと思った名無しは、少し離れた広場まで移動をする事にした。
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