48話 キス禁止
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「でもまぁ、三蔵が少しでも今の不満を押さえられたら良いんだよね?
キスの分かりになるものを与えたら少しは落ち着くんじゃないかな?」
八「キスの変わりになるものですか……あ、ちょっと待っててください」
八戒はその場を離れると、何処かへ行ってしまった。
そして少しして戻ってくると、八戒は悟浄にゼリーを渡した。
八「はい、悟浄」
浄「…何これ?」
八「ゼリーですよ」
浄「いや、それは見りゃ分かるけど…。
これどーすんだよ」
八「キスに変わるもの、すなわちゼリーです!
ゼリーはゼラチンなので柔らかさも舌に近いでしょ。
最初はコンニャクでもと思いましたが、味のついているゼリーの方が良いかと思いまして」
浄「え…こんなんで上手くいくのか?」
八「大丈夫じゃないですかね……多分」
浄「はぁ〜∪…こんなんで上手くいくか知らねぇけど、一応持て行ってみっか」
悟浄はお皿に載ったストロベリー味のゼリーを三蔵に持っていく事にした。
”コンコン”
三「んぁ?#……何の用だクソ河童#」
浄「人の顔を見るなりそんな悪態をつくってことは相当イライラしてんな。
ま、そんな三蔵に差し入れだ」
悟浄はイラついている三蔵に持ってきたゼリーを差出すと、「何だこれは」といって悟浄を睨みつけた。
浄「まぁあれだ、これを名無しちゃんの舌だと思って…」
”ガウンっ!”
浄「Σどわぁあ!∪」
三「てめぇ……ブチ殺されてぇのか?##」
三蔵は悟浄の持っていたお皿に一発の銃弾を打ち込むと、お皿とともにゼリーは床に落ちてグチャグチャになってしまい、三蔵は更に怒りを露にして悟浄に殺気を放った。
そして悟浄もこれ以上此処にいたら本当に殺されてしまうと思い、三蔵の部屋から逃げるようにして彼等の元に帰っていった。
浄「全然上手くいかねぇじゃねぇか!!#
危うく殺される所だったぞ!!」
八「だからちゃんと『多分』って言ったじゃないですか」
空「はぁ〜やっぱ作戦失敗か」
三蔵一行の一日はこうして幕を閉じた。
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