48話 キス禁止
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その時だった。
三「…名無し」
「ん?…あ、三蔵どうしたの?
今洗い物してるからお茶なら後にしてね」
名無ししかいないキッチンに三蔵がやってくると、彼は背後から洗い物をしている彼女に声をかけた。
名無しは三蔵がお茶を要求していると思っていたが、そんな彼女の考えとは裏腹に三蔵は後ろから包み込むようにして名無しを抱きしめた。
「ちょ、三蔵?////」
何も言わず突然抱きしめたられた事に少々驚いた名無しは顔を赤く染めて首だけ横に向けると、間近に三蔵の金糸の髪がサラリと彼女の肩から流れ落ちた。
三「………」
「…あの〜三蔵?」
三「………」
「えっと……洗い物出来な「まだ…」
「…え?」
三「まだキス出来ねぇのか?」
「『まだ』って∪……今日禁止令を出したばっかりだよね∪
いくら何でも早すぎ!」
三「…チッ#
俺は結構我慢してやってんだぞ#」
「まだ数時間しか経ってないから!∪
三蔵このままエロ坊主のレッテル貼られるわよ?」
三「…………##
じゃあ暫くこのままでいさせろ」
エロ坊主というレッテルだけは何としてでも阻止したい三蔵は、更に眉間にシワを寄せて舌打ちをすると、そのまま名無しをギュッと抱きしめた。
内心名無しも大きな子供みたいと思っていたが、余計に三蔵の機嫌を損ねてしまう事になりそうだったので、その事は口に出さず心の内に止めておく事にした。
***********
【次の日】
三「………##」
その日の三蔵の機嫌は朝からずっと不機嫌だった。
目つきが悪いのは今に始まった事じゃないが、キスをしていた時はそれなりに穏やかで、寧ろそれなりに平和だった。
しかし今日は違っていた。
空「な、なぁ三蔵って昨日よりメチャ機嫌悪くねぇ?∪」
浄「あぁ〜…ありゃ完璧に欲求不満だな」
八「まぁ三蔵からしてみたらニコチン中毒ならぬ名無し中毒でしたらかね
名無しとのキスを摂取出来てない今、イライラがかなり溜まってるんでしょ」
浄「こりゃ下手にアイツを刺激しねぇほうが良いかもしれねぇな∪」
「え〜、なんかそれってまるで私が悪いみたいな言い方じゃん!」
浄「や、別に俺はそんな事思ってねぇよ」
部屋の外から三蔵のいる室内を覗くように4人は廊下でコソコソと話しをしていた。
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