44話 それでも君が好きなんだ
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ミサを怒らせてしまった悟浄はその日一切口をきいてもらえなかった。
悟浄も何度も謝ったが、それでもミサの機嫌が戻る事は無く、気づけば太陽は沈み空には月が暗闇を照らし出していた。
浄「えっと……まぁ……なんだ…∪
その…き、今日の夕飯も最高だったなぁ!」
「………」
浄「お、今日は月が綺麗だぜ?∪」
「………」
浄「ミサちゃんが入れてくれた紅茶美味いよなぁ!∪」
「………」
浄「その本面白いの?
ほら、俺ってば本を読む習慣なんてねぇからさ!」
「………」
浄「俺はどちらかっつーと、賭け事とか酒だったからなぁ∪」
「………」
浄「………∪」
どんなに話しかけても本から視線を離さないミサは、彼の言葉に耳を傾けずに黙々と読んでいた。
しかし、この場の空気に流石に耐えられなくなった悟浄は、小さくため息を落とすと頭をポリポリとかいた。
ーーーそして。
”ギュゥ”
「っ…!」
浄「ごめん…ミサちゃん。
今日はやりすぎた…。」
悟浄は全身で彼女の事を包み込むと、そっと耳元で囁いた。
浄「…俺さ、ミサちゃんの事すげぇ大好きだよ……初めてあった時から…。
それは今もこれからもかわらねぇ。
どんな事があっても俺がこの先護っていくから……だからミサちゃんには今日みたいに笑顔でいてほしい…。
ミサちゃんが笑顔でいてくれたら、俺はそれだけで幸せだからさ。
怒らせちまう事はあるかもしれねぇけど、でもどんなミサちゃんでも俺は君の事を想うよ」
「……………………っ……バカ//////」
浄「…クスッ…あぁ、俺は馬鹿なんだよ」
少しずつでもいい
少しずつでもいいから
俺の事、俺の気持ち…。
受け止めてくれ
END
あとがき