44話 それでも君が好きなんだ
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「ハァッ…ハァッ……ったく#
一体何なのよ!?#」
久々に走ったミサは悟浄が着いて来ていない事を確認すると、歩みを止め荒れた息づかいを落ち着かせるべく、近くのベンチに座って休憩する事にした。
「ハァ…メモはあの人の所にあるし…∪
ったく何を買えばいいのか分からなくなっちゃったじゃん#」
まぁ、此処にいても何も解決しないし、取りあえず今夜作ろうとしていたカレーの材料だけでも買って帰るか。
ミサは一旦落ち着くと、買い物を再び再開しようと思いその場を立ち去ろうとした。
しかし次の瞬間…。
”ポンっ”
「ねぇ」
「……#」
もしかしてまたあの人!?##
また悟浄が追いかけてきたと思ったミサは一瞬にして額に青筋を浮かばせると、自分の肩に触れている人に対して睨みながら振り向いた。
「ちょっと、いい加減に!………え?」
「そんなに怖い顔してどうしたの?」
…あれ?
悟浄さんじゃない
振り向いた先には悟浄ではなく、彼とは別の知らない男性が立っていた。
「あ、すみません。
人違いでした。
…あの…私に何か?」
「君、名前は何て言うの?
さっきから見てたんだけど、可愛いからつい声をかけちゃったよ♪」
え…?
何?この人もナンパ?
「この辺じゃ見ない顔だね?
もしかして最近引っ越してきたとか?」
……私って今日は厄日なの?∪
「君って彼氏とかいるの?v」
「そう言った事は私じゃなく他の人にしてください。
正直言って迷惑ですので…。
あと、一度自分のビジュアルを鏡で確認してみたらどうですか?
ナンパするのにその顔じゃ残念なところがありすぎますよ。」
「Σなっ!?」
百歩譲ってまだ悟浄さんの方がビジュアルはマシだね。
「じゃ、私は急ぐんで」
ミサは冷めた表情でナンパしてきた男の事をあしらうと、彼が触れていた肩を埃を落とす様にして、反対の手でパンパンと叩くとその場を離れた。
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