43話 あの人の正体
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「や…ど、退いてください
私帰ります!」
浄「帰る?
帰る事なんてできねぇよ。
ミサちゃんは此処で俺の食事になるんだから」
「っ…勝手に決めないでください!!」
ミサちゃんは勢いよく俺の体を押すと、部屋から出ていこうとした。
しかし俺はパチンと指をならすと先ほどまで開いていた扉はバタンと音を立てて閉じてしまい、彼女は出て行くのに必死で何度もドアノブを回した。
「何で開かないの!?」
浄「この部屋から出る事は許さねぇよ」
俺は彼女の元に歩み寄ると、軽々と体を持ち上げて長いテーブルの上に押し倒した。
”ドサッ!”
「キャっ!」
浄「俺けっこう腹へってんだわ
だから黙って血を飲ませろ」
「いやっ!
そんなのイヤに決まってんでしょ!!
離して!!!」
”グサっ!”
浄「Σっ!」
彼女の叫ぶ声とともに、俺の腹部に強い衝撃が走った。
ミサちゃんは震える手をゆっくりと離すと、押し倒されていたテーブルから体を起こして俺から離れた。
俺は何かと思いそこに視線を向けると、腹部にはテーブルの上に置いていた銀のナイフが深々と刺さっており、大量の血が俺の服と床を汚していった。
浄「っ…グッ……ハァッ…ぁ……よ、くも」
「ハァッ…ハァ…」
”バタンっ!”
ミサちゃんは俺を刺した後、恐怖のあまり急いで部屋から出て行った。
あぁ……あんなに慌てて出て行っちゃって
この俺から…本気で逃げられると思ってんのかねぇ?
でも…逃がさないよ
ヴァンパイアは一度見つけた獲物は
どこまででも追いかけていくから
その血を口にするまではね
.