43話 あの人の正体
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「良かったら教えてください!
本に載っている内容ってどれも似たような事しか書いてないから資料が集まらなくて」
浄「あぁ、いいぜ
俺の家にはそういった関係の本は多いからな
今夜、俺の家に来なよ」
「いいんですか!?
じゃあお言葉に甘えさせてください!」
俺は心の中で不適な笑みを浮かべると、ミサは何の疑いもなく目を光らせていた。
ミサちゃんが俺の屋敷に来ればこっちのもんだ。
俺は住所が書かれた紙をミサちゃんに渡すと一旦その時は別れ、彼女は7時に来るからという事で、俺は今夜の晩餐の為に一度屋敷に戻る事にした。
ククク…今夜が楽しみだな
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約束の時間になり、タイミングよく玄関の叩く音が聞こえてきた。
……血の臭いで分かる
ミサちゃんが来た事に気づいた俺は、玄関に向かい扉を開けると、そこには昼間と違って少しばかりオシャレをした彼女の姿があった。
後ろで一つに結んでいた髪は少しばかり巻かれており、ズボン姿も今は可愛いワンピース姿になっていた。
浄「いらっしゃい」
「こんばんわ!
ビックリしちゃいました。
まさかこんなに立派なお屋敷だと知らなかったので∪」
浄「あぁ…最近引っ越してきたばかりだからね
此処には俺一人だからゆっくりしてくといいよ」
俺は少しばかり緊張している彼女を奥の部屋へと案内した。
薄暗い廊下を真っすぐ進むと、両サイドにはオレンジ色の明かりが足下を照らし、コツンコツンと俺達の足音が廊下に響き渡っていた。
「うわ~!凄い部屋ですね」
浄「まぁ、此処で調べものをしたりする事が多いからね
適当に座ってて。
紅茶でもいいかい?」
「有り難うございます」
浄「ミサちゃんが見たがっていた本は後の本棚の一番右端に置いてあるから」
「じゃあちょっと読ませてもらいますね!」
ティーカップにダージリンを入れると丁度いい温度がカップを暖め、香りも湯気とともに鼻孔をかすめた。
俺は紅茶をテーブルの上に置き、視線を彼女の方に向けると興味津々に本棚をみつめ、ミサちゃんは一冊の本を手にした。
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