43話 あの人の正体
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館内はとても広く、俺は歴史の本が置いてある場所を探していた。
歩いていくうちに先ほど入ってきた入り口はどんどん遠くなり、奥に行けば行く程聞こえてくるのは俺の息づかいと足音だけだった。
しかし、その時だった。
浄「……ん?………血の臭い」
クーラーの風とともに漂ってきた血の臭いに気付いた俺は、クンクンと嗅いでみると、今までに嗅いだ事の無いとても美味しそうな臭いがしてきた。
浄「……っ
すげぇ良い臭い」
この臭い…一体どこから!?
俺は本を探す事を忘れ、クンクンと自慢の嗅覚を頼りに脚を進ませた。
空腹も限界に達しようとしていた俺はゴクリと喉をならした。
そして一番奥にある本のコーナーに辿り着き覗いてみると、そこには本を集中して読んでいる女の姿があった。
……あの臭い
この女だったのか
俺の存在に気づいてない目の前の女は、本に目を通してはノートにペンを走らせ、そしてまた本に目を通すの繰り返しだった。
その姿はとても美しく、俺は一瞬動く事が出来なかった。
美味そうな血の臭い
そして俺好みの女
…クスっ…一石二鳥じゃん
浄「……こんにちはお嬢さん」
「…………」(カリカリカリ)
浄「えっと…お嬢さん?∪」
「…………」(カリカリカリ)
浄「あのー聞こえてる!?」
「…………」(カリカリカリ)
浄「おぉおい!!
聞こえてねぇのかよ!?
つーかどんだけ集中してんだよ!!」
「Σっ!!…びっ…びっくりしたぁ∪」
どんなに声をかけても俺の声が届いてないのか、ずっとノートとにらめっこしていた事に俺はイライラして、とうとう大きな声で女に話しかけた。
すると女はやっと気付いたのか、体をビクッとビクつかせると、さっきまで書いていた手を止め、俺の方に顔を向けてきた。
「えっともしかして、もう閉館ですか?」
浄「…いや、俺は別に此処の奴じゃねぇよ」
「…え?」
浄「美味そうな……あ、いや∪
すごい熱心に集中していたから、何をしているのかなぁって思ってさ」
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