43話 あの人の正体
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吸血鬼を知っているか?
民話や伝説などに登場する存在で、生命の根源とも言われる血を吸い、栄養源とする蘇った死人または不死の存在。
その存在や力には実態が無いとされる…。
そして、生と死を超えた者、または生と死の狭間に存在する者、不死者の王とされる。
しかし弱点もある。
日光を浴びると弱るため、昼間は墓地や洞窟などに身を隠す。
ニンニクや匂いの強い香草等を苦手とする。
金属の杭を心臓に打ち込めば死亡する。
初めて訪問した家では、その家人に招かれなければ侵入できない。
十字架が非常に嫌い……。
…まぁ、半分正解で半分は迷信。
俺は古来からのヴァンパイア一族で、最も進化して優れた生き残りだから、ニンニクや十字架なんて効かねぇし、日光も1日中じゃなければ平気だ。
まぁ、コウモリになったりする事は出来ねぇが、普通の人間みたいに姿をかえる事は出来る。
いつの時代もバンパイアは恐れられ嫌われてきた存在…。
まぁ、それも間違っちゃいねぇけどな……。
でも…
それにしてもーー。
浄「腹減ったな…∪」
最後に食事をとったのはいつだったっけ?
俺の様に進化したヴァンパイアは1度血を飲めば大体1ヶ月は平気だ。
でも、俺のいる世界の血は正直言って美味いもんではない。
血もただ生臭いだけで風味すらねぇし、喉越しだってあったもんじゃねぇ。
味にだって飽きてきたし、腹へってどうにかなりそうだし…
何だったら此処を出て何百年かぶりに人間界にでも行ってみるか。
あそこなら、この世界のものより美味そうな血を持った人間はいくらでもいるだろ。
浄「…今回は日本にしてみるか」
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