42話 君の心、俺の心
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”ドサっ!”
「Σっ!?」
ミサは自分の親友の悪口を言われた事に怒りをあらわにして、悟浄に怒鳴りつけたが、悟浄も負けじと声を張り上げミサをベッドに押し倒した。
「俺はウサギにも誰にもミサを渡すつもりはねぇよ」
”チュ”
「やっ!…ちょ、悟浄さ…!」
”チュ”
悟浄はミサの両手を抵抗出来ない様に頭上で一つにすると、はじめは額に唇を落とし、次に鼻の先や、頬、瞼等にキスをしていった。
”チュ”
「やだっ!」
”チュ”
「放して!!」
浄「少し黙ってろよ」
そして悟浄は次に彼女の唇の上に自分の唇を落として、いきなり舌を侵入させてきた。
”クチュ…チュ”
「ンっ!…ハァッ…ぁ」
”チュ…チュプ”
「はぁぅ…んっ!/////」
ミサは舌で悟浄の舌を押し返そうとしたが、悟浄は器用に絡めてきた。
しかし次の瞬間悟浄の舌に突然痛みが走り、バッと唇を離した彼の口からは血が流れていた。
「ハァッ…ハァッ………私の事は…どんなに悪く言ってもいい!
でも…でも!!
名無しの事を悪く言う事は絶対に許さない!!!
貴方達にとって名無しはただのウサギかもしれない……でも私にとっては大切な親友なの!!
…私は大好きな祖母を亡くした……毎日が苦しくて寂しくて、一人じゃ不安でしょうがなかった。
でもそれから名無しと出会って私の生活も変わったわ…。
名無しはいつも一緒にいてくれた。
いつも私を励ましてくれた!
どんなに不安に押しつぶされそうになっても、あの子だけは見放さなかった!!
……私の心はあの子に救われたの
…あの子だけが私の全てなの……」
ミサの瞳からはポロポロと涙が流れ落ちていった。
名無しの事を聞かされた悟浄は、自分が言った事に罪悪感を感じ、申しわけないといった表情を浮かべた。
浄「………悪ぃ
…俺……無神経すぎた。
怖かったんだ……ミサが名無しに取られるんじゃないかって…。
……今まで本気で誰かを好きになった事が無かったから…自分でも何が正解か分からなかった。
でも…俺はミサの側にいたい…たとえどんなに嫌われ様が、それでも愛しちまったもんはどうする事も出来ねえんだよ」
「…悟浄さん……私の方こそごめんなさい。
チャラチャラした人とか苦手だったから……その……で、でもこれからはもっと悟浄さんの事理解出来る様に頑張るから!
だからもうセクハラ紛いのことしないで、ちゃんと言葉で伝えて?」
浄「わかった…約束する」
ねぇ、知ってる?
兎は淋しいと死んじゃうんだよ?
兎の目が赤いのは
淋しさのあまり泣きすぎて
毎日、毎日、泣いて赤くなっちゃったんだって…。
でもこれからは違うね
もう寂しくないよ
END
あとがき