42話 君の心、俺の心
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悟浄の大きな手はミサの細く小さい手をギュッと握りしめ、その温もりに安心すると悟浄は深い眠りに落ちていった。
悟浄さん…本当はとても苦しい筈なのに
風邪を引いたのだって私の所為なのに
それでも私を攻めたりはしなかった…。
……なんだか悪い事しちゃったな
彼の事…
…見た目や軽い発言だけで拒んでいたなんて……。
次からは…もう少し彼に歩み寄ってみようかな
浄「っ…ハァッ/////…ハァッ/////」
「ご、悟浄さん?……先より凄く熱くなってる」
悟浄が眠りに着いて1時間がたった頃だった。
ずっと手を握って彼の側にいたミサは、悟浄が先ほどよりも息づかいが荒くなっている事に気づき額に手を当ててみた。
「ちょっと待っててください!」
ミサは悟浄の額に乗せてあったタオルを再び濡らし額に乗せると、今度は走って部屋を出て行った。
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浄「……ンっ」
「目が覚めました?」
浄「…ミサ…ちゃん」
「薬が効いてきたみたいですね
熱もさっきよりは下がったみたいですし」
浄「…もしかして…ずっと側に?」
「はい、悟浄さんには早く治ってもらわないといけませんからね。
あ、それと先ほどお粥を作ったんで食べてください。
あと汗もかいちゃっているので着替えた方がいいかと」
「…っ」
ミサちゃん…俺の為に
ずっと看病を…////
悟浄は自分の為に側にいてくれたミサに対して、今までに感じてこなかった感情が芽生え出していた。
悟浄にとって女と言えば一晩だけの体だけの関係が多く、悟浄は異性に対して恋愛感情を抱く事は一切無かった。
本気になれるような人はおらず、ましてや誰かを好きになっても後々面倒くさいだけだと思い、自分の周りには香水の匂いや露出の高い服で誘ってくるような人としか関わりを持たなかった。
しかし、この時の悟浄はミサに対して、初めて好きになってしまった存在であり、もっと彼女との関係を築いていきたいと思っていたほどだった。
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