40話 彼が秘めた想い
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夕食を終え、ミサと悟浄は部屋で寛いでいた。
ミサはお風呂上がりで、火照った体を冷ます為にベランダに出て夜風に当たっていると、時折吹く涼しい風が彼女の体を包み込んだ。
…お姉さんも何処かでこの空を眺めているのかな?
ミサは空に輝く満点の星空を眺めていると、”バサッ”と音が聞こえ一瞬にして辺りが真っ暗になった。
「えっ?」
浄「そんな濡れた髪で外にいたら風邪引くだろ」
悟浄は頭上から乾いたタオルでミサの髪を拭きだした。
「いいよ、私自分で出来るから」
浄「いいって。
俺にやらせてくれ
俺が触れていたいんだ」
優しく水滴を拭き取ってくれる悟浄の手はとても優しく、ミサもそれ以上断る事はしなかった。
浄「そう言えばミサちゃんが風呂に入ってる間八戒と話してたんだけどよ。
明日までこの町に滞在するんだと」
「え、なんで?」
浄「明日この町で祭りがあるって聞いて、猿がどうしても行きてぇって駄々こねたんだよ」
「悟空らしいね」
浄「だから明日一緒に行ってみようぜ」
「…うん」
髪も渇き、これ以上いたら本当に風邪引くと思った悟浄は彼女を連れて室内へと入っていった。
旅の疲れからミサの目はうとうとし始め、小さくあくびをすると、悟浄は彼女を抱きかかえベッドに入った。
「え?…えっと悟浄?
なんで同じベッドに入るの?」
「いいじゃん。
俺達付き合ってるんだし」
ミサのベッドに一緒に入ってきた悟浄はお互い向き合う様な体制になり、正面から彼女を包み込む様にしてギュッと抱きしめた。
浄「…俺…今スゲぇ幸せだ」
「…っ」
【私今がとても幸せよ】
浄「俺が絶対幸せにしてやるから」
【ミサにも幸せになってほしいから】
「っ……ぅ…ん」
名無しの言葉がフラッシュバックする中、切なげな表情を浮かべミサは深い眠りへと入っていた。
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