39話 心に秘めた思いは
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「やめてぇ!!!」
私は悟浄から離れたい一心で彼の腕から抜け出そうとした。
それでも先ほど以上に強く抱きしめてくる彼の腕から離れる事が出来なかった。
「離して!いや!いやぁ!!…ヒクッ…わ、私は信じない!…ヒクッ…うぅ……私は愛なんて信じない!!
どんなに言葉を並べたって…ヒクッ……いつかは離れていっちゃうのよ!
あんなに…仲良かったのに……ヒクッ……お姉さんも子供も守るって!愛しているって言ってたのに!
何でお姉さんが悲しい思いをしなきゃいけなかったのよ……うぅ…。
……淋しいよ…ヒクッ…淋しいよぉ!」
浄「………やっと本音言ったな」
「……ぇ」
浄「どんなに強がっても…どんなに笑顔を作っても……心の内に秘めている気持ちを隠す事なんてできねぇよ。
俺の言葉を信用出来ねぇなら、俺が毎日少しずつ信じられる様にしてやる。
淋しいなら俺が毎日側にいてやる。
愛を信じろとは言わねぇ…でも俺の事は信じてほしい
そんな最低な野郎が姉ちゃんの事を裏切っても、俺は最高に良い野郎だから淋しい思いはさせねぇ。
なぁ………俺の事……少しずつでいい信じてくれねぇか?」
「ご……じょう…」
浄「ミサちゃんにも幸せになってほしいから」
【ミサにも幸せになってほしいから】
「っ!!……ぅう…ヒクッ……ありがとう……ありがとう!
ヒクッ……悟浄……これからも離さないで!」
浄「あぁ、離さねぇよ」
気がつけばあんなに降っていた雨は止んでいた。
空には虹ができ、輝く太陽が姿を現していた。
その日の天気は雨。
でも後から晴れ。
それは今まで私が抱えていた雨が
消えた瞬間だった。
END
あとがき