39話 心に秘めた思いは
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「……ハァッ……ハァッ」
お姉さん!
どうして……どうして別れるだなんて言うの!?
【…ごめんね……私にはもうあの人を愛せる自身が無いの】
何で!?
だってあんなに仲良くしてたじゃない!
【私ばかりどんなに頑張っても…あの人はもう振り向いてはくれないから】
子供はどうするの!?
もう一度話し合えば分かってもらえるよ!
【もう無理なのよ!!
私はあの人をもう愛せない!!
最初に誓った愛なんてはじめっから無かったのよ!!】
頭の中でこだまする
あの時の光景がフラッシュバックする
土砂降りの中、私は無我夢中で走った。
大粒の雨が私を一瞬で濡らしてしまい、着ている服も体に張り付くぐらい濡れていた。
でもそんなもの気にならない…。
走る度にバシャバシャと泥水をはね、頬を伝う水は涙なのか雨なのか分からなかった。
ある程度走った私が辿り着いた先は、人通りの少ない裏路地だった。
先ほどいた中心街から離れたんだろう。
そこは人の声は聞こえてこず、降りしきる雨音だけが私の耳に届いていた。
路地の真ん中で雨に打たれ、ボーッと空を眺めていると、突然背後からギュッと抱きしめられた。
「Σっ!!」
妖怪か輩の襲撃かと思い、「ヤバい!」と思ったが、次の瞬間聞き覚えるある人の声だった。
浄「勝手にいなくなんじゃねぇよ」
「…っ…ご、悟浄?
なんで此処に……っていうか濡れてるじゃないですか」
浄「言っただろ?もし雨が降ってきたら悟浄さんがミサちゃんを護ってやるって」
「…っ」
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