39話 心に秘めた思いは
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それから数時間後、八戒の予想通り午後には次の街に着く事が出来た。
先ほどよりも雲行きは怪しくなり、昼食をとっている最中、外はかなりの土砂降りになっていた。
八「やっぱり降ってきましたね」
浄「こりゃ今日一日は雨だな」
……雨
雨は嫌い
雨を見ていると…あの日涙で頬を濡らしたお姉さんを思い出すから。
私の気分も重くなる
「明日は晴れると良いですね
雨は気分的に落ち込みますし」
そんな事を良いながら料理を食べていると、私の後ろの方から子供の声が聞こえてきた。
「ママ!これ美味しいねv」
「フフ、もうこの子ったら口のまわりに沢山つけて」
「急がなくても食べ物は逃げたりしないさ」
……っ
【ねぇミサ】
【何?お姉さん】
【私今がとても幸せよ
旦那がいて、子供がいて、そして妹のような存在のミサがいて。
貴方も速く大人になって恋愛して素敵な家庭を作ってね
それが私の願いだから!
ミサにも幸せになってほしいから】
あの時のお姉さんは幸せだった。
あの男さへ裏切らなければ、あの家族のそうに幸せだったに違いない。
なのに……なのにどうして
お姉さんばかりが…!
浄「…ちゃん……ミサちゃん?」
「Σっ!…ぁ、何?」
浄「いや、さっきからあの家族を見てボーッとしているから」
悟浄の声で我に返った私はハッとすると、同様に八戒達も心配そうな顔でこっちを見ていた。
これ以上彼等に心配させちゃ行けないと思った私はとっさに席を立った。
「ご、ごめんなさい
私多分疲れているから先に宿に戻ります」
空「大丈夫か?顔色も悪いみたいだし」
浄「じゃ、俺が一緒に「いえ!結構です!」
八「あ、ミサさん!」
遠くで八戒が何かを叫んでいたみたいだったが、私は振り向く事をせず、走って店を飛び出した。
八「ミサさん…ただ疲れているって分けじゃなさそうですね」
三「……アイツも、今自分自身と戦ってんだろ」
浄「…………悪ぃ、ちょっと行ってくるわ」
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