39話 心に秘めた思いは
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浄「おーいミサちゃ〜ん」
「っ!…あ、ごめん三蔵、私八戒から水汲みを頼まれていたから行ってくる!」
三「…あぁ」
遠くで悟浄の声が聞こえてくると、私は三蔵ともとを離れ走って川辺の方へと向かった。
彼は苦手だ……。
どんなに私からは離れようとしても、直に追いかけてきてしまう。
悟浄が悪い訳じゃない
私が自分で遠ざかろうとしてしまっている…。
私に優しくしないで…
信じられない…
他人の愛なんて…優しさなんて
いつか裏切られてしまう
八戒に水くみを頼まれた訳じゃないのに、川辺にやってきた私は少し乱れた息を整え、その綺麗な川を覗き込んだ。
透き通った川の水は空と自分の顔を映すほど綺麗だった。
「…はは……私なんて不細工な顔してるんだろう」
これじゃ三蔵が言うのも無理は無い
眉間にシワを寄せて、今にも泣きそうな顔をしている。
「これじゃ…乙女だなんて言える分けない…か」
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次の日、その日の空はどんよりと曇っていた。
今の所雨が降りそうまでとはいかないが、重たくのしかかってきそうな雲と空気が、後数時間で雨が降ると言っている様な感じだった。
八「嫌な天気ですね
でも地図ではだいぶ街よりには来ているので、このまま行けば午後には着ける筈ですよ」
空「この天気ならぜってー土砂降りになりそう∪」
「ん〜…晴れる様な感じの天気じゃなさそうだもんね」
浄「じゃあ、もし雨が降ってきたらこうやって悟浄さんがミサちゃんを護ってやるよ♪」
”ギュ”
「っ!…や、そう言う事は望んでませんから」
抱きしめられた体がスッポリと悟浄の腕の中におさまってしまい、私は彼の腕から逃げようと必死でもがいていた。
悟浄は「恥ずかしがんなよ♪」といっていたが、私は恥ずかしがってなんかいない。
ただ、彼の事が……
苦手なんだ。
空「止めろよ悟浄!ミサが嫌がってんだろ!」
八「悟浄?あまりミサさんが嫌がる様な事するんでしたら、此処に置き去りにしますよ?」
浄「へいへ〜い∪」
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