37話 君が異性に変わってゆく
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それからまた何年もの月日が経った。
これからもずっと名無しとお互いを支えあって大人になっていくんだろうと思っていたが、気がつくと大飯喰らいのバカ猿と万年発情期のエロガッパと口うるさい保護者が寺院内に頻繁に出入りするようになった。
まぁ、悟空に至ってはペットみたいなもんか?
どちらにせよ、名無しにベタベタしすぎなんだよ!#
空「なぁ、名無し!今度はこっちの本を読んで!」
浄「バーカ、名無しちゃんは今から俺と一緒にデートしにいくんだよ!
猿は保護者に読んでもらえ」
八「ダメですよ悟浄。
名無しさんだって洗濯や掃除がまだ残ってるんですから。
あ、もし良かったら僕もお手伝いしますよ♪」
三「……##」
「あはは∪
いつも賑やかだね三蔵」
三「チッ、何処がだ#
うるさくて仕事も出来やしねぇ#」
用もねぇ癖に名無し目的で此処に来てるのは見え見えなんだよ#
特に河童#
あいつ名無しの事を如何わしい目つきでジロジロ見やがって#
一回銃弾をぶち込んでおくか?
浄「おい!!三蔵!!
銃口をこっちに向けながら俺の事睨んでんじゃねーよ!!
ぜってぇ今俺の事狙ってただろうが!!#」
三「さぁ、何の事かサッパリ分からんな」
浄「んだとぉ!?#」
八「まぁまぁ、二人とも落ち着いて。
悟浄を撃つのは勝手ですが、名無しに当たったら大変ですよ」
浄「って、八戒お前もかよ!#」
「あははは♪」
こういったやり取りが、ほぼ毎日の様に続いていた。
あの日、初めて名無しと出会った日の頃とくらべると、確実に笑っている時が多くなっていた。
アイツの中での悲しい過去は消えない筈だが、こいつらといる事で悲しい過去に縛られるよりも、楽しい未来を作っていこうとしているのは俺でも理解出来た。
昔はあんなに泣き虫で、大きなイチョウの木の下でよく泣いていた名無しが……。
【此処には俺もお師匠様もいる。
もう何も不安に思う事は無い
……だから泣かなくて良い】
【っ…う…うん】
雨は…止んだのか?
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