33話 encounter
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りんねが金山寺に来て1週間がたった。
まだ江流に対して警戒している所は少々残っているが、来た当初にくらべたら言葉数も増え、アヒルの親子の様にりんねも彼の後ろを引っ付いて回っていた。
その姿はとても愛らしく、そこの寺の修行僧達からも可愛がられる程のアイドル的存在となっていた。
「江流お兄ちゃん、お師匠様が呼んでるよ」
江「………」
「江流お兄ちゃん、皆からお菓子貰ったの////」
江「………∪」
「江流お兄ちゃん、お師匠様が帰って来たよ!」
江「…〜〜〜っ」
「江流お兄ちゃん、眉間にシワ寄せてたら癖になっちゃうよ?」
江「〜〜〜#」
「江流お兄ちゃ「だぁあ!#…その「お兄ちゃん」っての止めろ!」
「…っ………」
江流は「お兄ちゃん」と言われる事に抵抗があったのか、とうとう我慢の限界になってしまい大声を出すと、それに驚いたりんねも一瞬ビクッと肩を振るわせた。
江流に怒られた事でりんねは涙で目を潤わせていると、マズイと思った江流もバツの悪そうな表情で頭をポリポリとかいた。
江「あ、いや…悪い…大声出して
その別に怒っている訳じゃなく…その呼ばれ方に慣れてなくて…だからその……普通に「江流」でいいから」
「……江流?」
江「あぁ、そうだ。
俺の事は今から江流と呼べ」
「うん!分かった江流!」
そっと撫でたりんねの髪はとても柔らかく
安心してへラッっと笑うその表情は
俺とりんねの距離を一気に縮めたような気がした。
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