33話 encounter
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ー今から10年前ー
此処、金山寺では光明三蔵法師の愛弟子であり、「川流れの江流」と言われていた当時13歳の三蔵(江流)がいた。
当時から金糸の髪に紫暗の瞳はとても美しく、その容姿から女の子とも間違われ、周りの人達を魅了していた。
光「江流、お話があります。今宜しいですか?」
江「はい、お師匠様」
庭で掃除をしてた江流は光明に呼ばれ一旦手を休めると、彼の自室に足を運んだ。
長い廊下を進み、いつもの用に部屋に訪れると、そこには光明以外にもう一人見ない顔の女の子が少し怯えながら光明にしがみついていた。
年齢的に自分よりも3つ程年下の様に見え、人見知りをするのか江流と目を合わしても、すぐに目を逸らしてしまっていた。
江「お師匠様、その子は?」
光「こちらはりんねです。
下山した所に小さな村があるのは江流も知っているでしょ?
その村が先日妖怪の襲撃にあい、生き残ったのはこの子だけなんです。」
江「引き取るおつもりで?」
光「えぇ、りんねも今日から私の弟子として側に置きますから」
江「動物の世話もまともに出来ないのに大丈夫なんですか?∪」
光「何言ってるんですか、江流もお兄ちゃんとして色々教えてやってくださいね♪」
江「お、お兄っ…!?」
光「さ、りんねもちゃんと江流に挨拶をしなさい。
貴方のお兄ちゃんになるんですよ」
光明は後ろに隠れていたりんねを前に出すと、恥ずかしそうにモジモジとしながら小さな声を発した。
「……りんね…です……よ…宜しく…お、お兄ちゃ…ん」
江「っ……江流だ…宜しく」
光「おや?江流も早速…♪
いや〜若いって羨ましいですねv」
江「Σえ!?…いや、そんなんじゃありません!∪」
これが三蔵とりんねの出会いの始まりであった。
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