光「一人で飲むのもいいですが、名無しが酌してくれたほうが一段と美味しいですよ」


名無しはそれが嬉しくて頬を紅く染めた。




「何で光明は私を助けたの？
私の事なんか放っておけばよかったのに」



光「何ででしょうね…
まぁ、強いて言うなら江流の時みたいに「声」が聞こえたんですよ」



「声？…でも私…何も言っては」



光「ココロの「声」とでも言いましょうかね
…あまりにも五月蝿かったんで連れてきたんですよ
でも不思議ですよね
あんなに五月蝿いと思っていたのに…私の中で日に日に愛しい存在になっていったんです」



光明の突然の台詞に名無しは目をパチパチさせた。


「…えっーー今なんて？」



光「おや？聞こえませんでしたか？
…愛しい存在だといったんです」




夢なのか
それとも現実なのか
名無しにはそれが実感できないでいた。



光「愛してます名無し…これからも私と共にこの満月を見てはくれませんか？
貴方を闇から護ってあげます」




勿論彼女が出した返事はyesだった。




「私も愛してる・・・光明」







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