30話 全ては君の為に
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次の日、目が覚めると朝になっていた。
昨晩の大雨が嘘のように空は快晴で、葉にたまった雫が太陽の光に照らされ、キラキラと輝いていた。
「今日は図書館に行ってみよ!」
本来なら借りてきた本を家で読む事だって出来たのだが、あのときの悟浄にムカついて借りずに帰宅した。
暫く行ってなかったし、悟も今日はいないだろうと思い、いつもの場所に向かったが、それでも彼の取る行動は分からないので、私は館長に言って資料室で本を読ませてもらう事にした。
只でさえ利用者が少ないのに、資料室なんて私にしたら貸し切り同然の部屋だ。
いつもいるホールも好きだが、資料室は日当りも良い上に外との声も聞こえる事はないし、本当に集中して読みたいときには最高の場所だった。
それから時間はどんどん過ぎていった。
読むのも一段落し、時計を見たら軽く2時間は立っている事に私は気付いた。
「…2時間か……今日は邪魔者もいないしのんびり出来そう」
私は軽く背伸びをして、次の本を取りにいこうとしたときだった。
浄「邪魔者って俺の事?」
「Σヒィっ!!」
当然驚いた。
私一人と思っていたこの場所にいつの間にか悟浄がいたからだ。
気配なんて感じなかった…
それだけ集中していたという事?
それとも悟浄が意図的に気配を消していたのか……
どちらにせよ…ーーーー。
浄「そんなに驚く事ねーだろ」
………邪魔だ。
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