29話 私の繋がり
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手紙に書かれていた指定の場所に来た##NAME1#は辺りを見渡した。
森の中は街頭も無ければ、人の気配すら感じない。
ただあるのは月の光に照らされた木々と、夜風でザワザワとぶつかり合う種々の音だけだった。
「お姉ちゃん!!どこにいるの!?」
いつも一緒だった…
料理をするのも…遊びに行くのも
「お願い!出て来て!?」
小さい時からいつも一緒で
笑ったり、泣いたり、怒ったり
「ミサだよ!お姉ちゃん!!」
また…
また…2人であのときの様に!!
妖「ひゃはははは!!本当に来やがったぜ!」
「………っ…え?」
妖「まさかこんな紙っ切れで一人で来るとは、本当にバカな奴だぜ!!」
森の木々からは待っていた姉ではなく、常日頃三蔵の経文を狙ってくる数十人の妖怪達が姿を現し、彼女の周り取り囲んでいた。
「…この手紙…お姉ちゃんからじゃなかったの?」
妖「はぁ?んなわけねーだろ!」
妖「それは俺たちが書いたもんだ!
テメーをおびき出す為に書いた偽物に決まってんだろ!」
森の中には妖怪達の下品な笑い声が響き渡り、このとき初めてミサも彼等にダマされたと気付いた。
……ダマされていた…
そっか…
三蔵達には悪い事しちゃったな
……私…此処で殺されちゃうのかな?
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