26話 僕と私のお姫様
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昼過ぎになり、名無しは庭内の周りを掃除していた。
「今日も結構葉が落ちてるなぁ…これじゃあ掃いてもきりが無いかもι」
毎日のように庭の掃き掃除をしている名無しは毎回毎回落ちる葉にうんざりし、文句を良いながらも掃除をしていると、背後から声をかけられた。
光「ご苦労様ですね」
「あ、光明…ってまたそんなもん吸って。
お弟子さんたちに見つかったらどうするの?」
光「あ~~それなら大丈夫ですよ。
それに私だってこうやって吸いたいときがあるんですから」
いつもみたいにのほほんとした表情で木に寄りかかりタバコを吸っていると、名無しは少々呆れた表情をしつつ掃除を続けた。
「今日はお弟子さん達の修行をみてなくて大丈夫だったの?探してるんじゃない?」
光「大丈夫ですよ。
あの子達はとても優秀ですからね。
私なんかがいなくてもちゃんとできますよ…――そんな事よりこれからお茶でもしませんか?」
「そんな事いってただ自分が面倒なだけでしょ?
…でもたまにはお茶も良いかもねv」
名無しはさっきまで使っていたホウキを元の位置に戻すと、光明と一緒に部屋へと戻っていった。
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部屋では温かな日差しが部屋の中を包み込み、お茶をしている二人にとっては最高にのんびりとした時間だった。
「そういえばさっきから烏哭の姿が見えないね?どこかでかけているの?」
光「さぁ、どうしたんですかね。……彼がいないと寂しいですか?」
「…え?そんなことは」
光「私は今の時間を誰にも邪魔されたくありませんよ。
……いつも烏哭に邪魔されていますから、今だけは名無しさんと二人っきりの時間を過ごしたいんです。」
光明は優しくもどこか切ない表情を浮かべ、そっと名無しの頬に手を添えた。
「ちょ…っ…こう///////「黙ってください」
いつもとは比べものにならないぐらいの彼の声は名無しの脳内まで響き渡り光明の美しいぐらい整った顔はジリジリと名無しにせまっていった。
光「今は私だけを見てください…私の声だけを聞いてきださい……私の温もりだけを感じてください」
「光……明…――。」
光「名無しさん…私は貴方の事を」
烏「はい、そこまで~~~」
「Σっ!!」
光「……」
あと数センチでお互いの唇が触れるというところで、気配を消して現れた烏哭が二人の行為を中断させた。
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