温かな日差しが障子紙をすり抜けて静かな室内へと差し込んでいた。



「……Zzz」



鳥の鳴き声とともに廊下を歩く一人の足音が近づいてきていた。


「～～～♪」


その足音は一室の前で歩みを止めると、怪しげに口元をあげてゆっくりと扉に手をかけると、中で寝ている者を起こさないようにそっと中へと侵入していった。



「…Zzz」



「かーわいいv」



部屋の窓際ではポカポカとした陽気に包まれながら気持ち良さそうに眠っている少女がいた。


「僕がいるって言うのに、こーんな無防備な顔して寝ちゃって♪
…早く起きないと襲っちゃうよ？
v名無しちゃん」





「何を襲うんですか烏哭？」



烏「Σっ！…光明ι
アンタは一体いつからそこにいたの？
ビックリするじゃないの」




部屋で寝ている名無しに近づこうとした烏哭だったが、後ちょっとというところで彼の背後にいた光明に阻止されてしまった。



光「いつからって、さっきからここにいましたよ。
貴方は目を離すとすぐ名無しに手を出すでしょ。
ちゃんと見張ってないと私の可愛い名無しに何かあったらいけませんからね」



烏「光明。それって過保護って言うんじゃないの？
っていうかそもそも名無しはアンタのモノじゃないでしょ。」




光「それをいうなら貴方のモノでもありませんけどね。」




彼女が寝ている部屋でそんなやり取りが行われている頃、今まで気持ち良さそうに眠ってた名無しが目を覚ました。




「ん～～……二人ともどうしたのぉ？」




光「おやおや、起こしてしまいましたね」



烏「全くだよ。光明が邪魔をするから」




「Σうきゃぁ//////！」



彼女が起きてしまった事と、タイミングよく光明が邪魔をした事で若干不貞腐れてしまった烏哭だったが寝起きの名無しに後ろから抱きついた。




「ちょっ！///////烏哭は～～な～～し～～て～～//////」



烏「ん～～vv抱き心地がたまらないんだよね♪」



「だ、だからって/////…んっ…やぁ/////」



必死に彼の腕から逃れようとしていた名無しだったが、首筋に顔を埋めている烏哭は彼女を離そうとはしなかったが、それをずっと黙ってみていた光明は許さなかった。




光「烏哭、このままで済まされると思わないでくださいね」




烏「………（汗）」









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