22話 好きだと言わせたい!
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ある昼下がりのことだった。
今回宿泊している部屋の一角で、う~んっと唸り声を上げて頭を抱えている一人の少年がいた。
八「おや悟空、どうしたんです?」
八戒はベッドの上でゴロンと寝ている悟空に声をかけると、体を起こして八戒に相談を持ちかけた。
その表情は普段の悟空からじゃ滅多に見れないだろうと言うぐらい真剣そのもので、それを見た八戒も真剣な顔つきで悟空の隣に座った。
八「悟空?一体どうしたんですか?」
空「…うん…――――あのさ…」
八「何です?」
自分の顔を真剣に見つめてくる悟空に息を呑み、暫く沈黙が続いてから、悟空は言葉を発した。
空「好きって言わせたいんだ!」
八「……はい?ι」
空「だから好きって言わせたいんだ!」
突然悟空の口から突拍子も無い言葉が出てきて、真剣な顔をしていた八戒も拍子抜けした顔で彼を見ていた。
八「……えーっと…悟空?
もっと詳しく教えていただいてもいいですか?ι」
空「俺名無しと付き合い始めて半年にもなるのに、まだ名無しの口から『好きだ』って言われたことが無いんだ
……今までは俺が『好きだ』って言ったら『私も』っていう返事しか言わないから………
だから名無しの口から『好きだ』って言わせたいんだ!!」
八「あ~そういうことなんですね。
だったら名無しに直接言ったらいいじゃないですか♪」
空「それじゃ意味ないんだよぉ!ι」
悟空は枕をギュッと抱きしめると、背中からベッドに倒れた。
今までこういったことで真剣に悩んだこと無い悟空は今、まさに脳みそ爆発寸前だった。
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