21話 見つけた光
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自分の気持ちが落ち着いたことを確認し、抱きしめていた腕の力を弱めると、僕は彼女の耳元で自分の気持ちを伝えた。
八「…僕は…昔から雨が嫌いです
……どんなに忘れたい過去が有っても、雨の日になると嫌でも思い出してしまうから……
どんなに耳を塞いでも耳鳴りは止まない……
どんなに目を閉じても瞳の置くの記憶は消えない……
一生背負うことしか出来ない十字架を背負いながら僕は生きていくしかないんだって思っていたんです
……孤独で…このまま消えても心配する人なんていないと思ったときでした
こんな僕を心配してくれたのは雷だったんです」
「はっ…かい」
あぁ……今の僕の顔、凄くみっともない顔してるんでしょうね。
八「もう、誰も愛することは無いんだと思ってはいましたが、貴方が僕に微笑んでくれた顔を見て、僕は雷に側に居てほしいと思ったんです
……僕が見つけた光こそが雷でした
僕は雷が好きです
どうか僕の側に居てくれませんか?」
体はとても冷えていたが、彼女の温もりを感じるだけで凄く暖かな気持ちになれた。
それだけ今の僕には貴方が必要なんです。
全ての気持ちを伝えて、少ししてからのことだった。
中々返事が聞けないからフラれたのかと思っていると、今度は雷の方から抱きしめてくれた。
このことには僕も正直驚きましたけど、ふと雷の顔を見ると、少し紅くなってるような気がしたんです。
もしかして自惚れていいんでしょうか?
そしてその後、雷が話しだした。
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