21話 見つけた光
夢小説設定
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「特に用は無かったんだけど、今日は八戒の姿を見てなかったから心配だったの。
最近妖怪の襲撃や野宿とか続いてたから、もしかしたら体調を崩したのかと思ったんだ。」
八「クスッ…有難うございます。
確かにこの頃ハードでしたけど、体調の方は大丈夫ですよ。
心配かけてすみません」
あぁ…今の僕は嘘つきですね。
雨の日は体調は優れませんよ…この空を見るたびにこの雨音を耳にする度に、体はだるくなり目を瞑れば暗闇の奥で悪夢が繰り返される。
でも、何故が雷には僕のことで心配をかけたくなかった。
だから必死に普段と同じようじ接して、普段と同じように笑顔を作った。
でも、それは雷には通じなかったみたいですね。
「……じゃあなんでそんな苦しい顔してるの?」
八「っ…え…――?」
「本当は体調優れないんでしょ?
……顔見たら解るよ。
なんだか今日の八戒はとても苦しそうで、寂しそうな顔してる……。」
正直驚きました。
なぜ、彼女には僕が隠してることがすぐにわかったんでしょう。
「三蔵達の前ではいいけど、せめて私の前では無理に笑ったりしないで?
……八戒が何でそんなに苦しんでるか解らないけど、苦しいことを一人で背負うより、二人で背負ったほうが少しは楽でしょ?♪」
そう言ってまた雷は笑った。
本日二度目となる笑顔を見て、僕の心が再び熱くなるのを感じた。
でも、今の僕にはそれが何なのか気付くことすら出来なかった。
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