第20話 助けた人は…
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「破道の五十八…『闐嵐(てんらん)』!!!」
”ゴァアア!!!”
『Σっ!!!』
鏡花は鬼道でとても大きな竜巻を起こすと、虚の身体を別の方角に飛ばした。
虚の向かう進路が反れたので鏡花はその間先回りして橋の所に立っている男の所まで来ると、その男は突如現れた鏡花に対して少しばかり驚きの表情を浮かべていた。
「貴様何奴だ」
この人も千鶴ちゃんと同じ様な霊圧ーー。
…いや…彼女よりも霊圧が強い…。
「聞いているのか?
貴様は何者かと聞いている」
「話しは後…ちょっと面倒くさい奴がアナタの事を狙っていてね」
「何を言って『俺ノ邪魔ヲシヤガッテ!!!絶対ニ許サネェ!!死神ィイイ!!!!』
鏡花によって邪魔をされた虚は怒り狂いながら彼女達の前に姿を現すと、男は「なんだあの化け物は」と、とても驚いていた。
「これ以上この世界で暴れるというなら私も容赦はしないからね
冬の雪…無限氷壁(むげんひょうへき)」
鏡花は刀の切っ先を空高く突き上げると、巨大虚を取り囲むようにして氷の分厚い壁が出現した。
『Σナ、何ダコレハ!!?
コンナ氷ナンテブッ壊シテヤル!!』
「…無駄よ
無限氷壁はどんなに壊しても無限に再生をし、壊せば壊すほど厚みと強度を増して貴様を押しつぶす」
『コンナモノ!!
ココデ…俺ガ負ケルハズハ!!』
”バキンッ!!”
分厚い氷の塊はあっという間に巨大虚を四方から取り囲みその中に閉じ込めると、鏡花はその氷に向かって手のひらをかざした。
「この氷の中に閉じ込められれば、どんなに再生能力が優れている貴様でも…二度と復活はできるまい
ーーこれで終わりよ
破道の七十五…黒雷(くろいかずち)!!!」
”ダァアアアアン!!!!!!”
彼女の手から放たれた黒い雷はとてつも無い威力によって一瞬にしてその氷と虚を粉々に破壊すると、鏡花は「フゥっ」と小さく溜め息をついて斬魂刀を鞘に収めた。
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